2008年10月09日
北海道の川を旅する 《豊平川 05》
2005年07月25日16:55
大漕行
昼の休憩を終え、ボイジャー号再発進。
豊水大橋から下流は、びっくりするほど今までと様相が違う。
「あれー、なんだぁ?」と少し先を見ると、もうアオサギの群れがいたりする!
札幌市内にアオサギのコロニーがあるのか。
へぇ、こんな場所(札幌市内)なのに…
流れは急に穏やかになっていて、ゆらゆら浮かぶのに気持ちいい。
しかし、油断した隙に奴は現れた。。。
そいつの名は、『鯉』。
僕は鯉が嫌いなのだ。気持ちが悪いのだ。
50センチほどあろうか。
水は少し濁りつつあるが、鯉のウロコがはっきりわかる。
「ウヘェェェ…」
それが、1匹2匹3匹・・・け、けっこういる!^^;
なんちゅうのか、鯉って、汚い水でも生きられるし、水がなくても数時間は生きていると聞いた。
ちょっと怖い。
でもまぁ鯉に食われるわけでもないし、先を行こう。
川幅もかなり広がり、余裕が出てきたので、本日2本目のビール登場!
思えば昼休憩前の1本目。
少し油断してビールをガサゴソ出していたら、岸に積まれたテトラポットにつっこんでしまった。
そのテトラのひとつひとつはサイコロのような角型で、面は無く、フレームだけなので水流をそのまま通すのだ。
オカゲ様であせるしビールはこぼすし、船体布破れるかとハラハラするし。
一体、あれは何の必要があるんだろう。 (そもそも川にある人工物、何の意味なのかわからなかったり理由が納得できないものがほとんどだ。)
が、もうそんな心配もなく、大空に向かってMALT'Sを掲げる。
カァーーーッ。
こんなでかい川を、自然を、空を、そこを行く自由を、僕は満喫してる。
いつしか川底も見えなくなるほど深くなり、流速もほぼなくなった。
日差しがちょっとキツいが、まぁ、快適。
川とは思えないベタ凪の水面は、くっきりと木の姿を映している。
アオサギはフネが近づくとギャァギャァ鳴きながら先に逃げ飛び、また近づくと先に飛んでいく。
何やらわからないけど、猛禽類の鳥もたくさん見かける。
トンビかな。
ふと振り返ると、札幌ドームが見えた。 漕いでいないと前に進まない。
豊水大橋を出てから、もう2時間半が経とうとしていた。
ゴールは近い。
(つづく)
大漕行

豊水大橋から下流は、びっくりするほど今までと様相が違う。
「あれー、なんだぁ?」と少し先を見ると、もうアオサギの群れがいたりする!
札幌市内にアオサギのコロニーがあるのか。
へぇ、こんな場所(札幌市内)なのに…
流れは急に穏やかになっていて、ゆらゆら浮かぶのに気持ちいい。
しかし、油断した隙に奴は現れた。。。
そいつの名は、『鯉』。

50センチほどあろうか。
水は少し濁りつつあるが、鯉のウロコがはっきりわかる。
「ウヘェェェ…」
それが、1匹2匹3匹・・・け、けっこういる!^^;
なんちゅうのか、鯉って、汚い水でも生きられるし、水がなくても数時間は生きていると聞いた。
ちょっと怖い。
でもまぁ鯉に食われるわけでもないし、先を行こう。

思えば昼休憩前の1本目。
少し油断してビールをガサゴソ出していたら、岸に積まれたテトラポットにつっこんでしまった。
そのテトラのひとつひとつはサイコロのような角型で、面は無く、フレームだけなので水流をそのまま通すのだ。
オカゲ様であせるしビールはこぼすし、船体布破れるかとハラハラするし。
一体、あれは何の必要があるんだろう。 (そもそも川にある人工物、何の意味なのかわからなかったり理由が納得できないものがほとんどだ。)

カァーーーッ。
こんなでかい川を、自然を、空を、そこを行く自由を、僕は満喫してる。
いつしか川底も見えなくなるほど深くなり、流速もほぼなくなった。
日差しがちょっとキツいが、まぁ、快適。
川とは思えないベタ凪の水面は、くっきりと木の姿を映している。
アオサギはフネが近づくとギャァギャァ鳴きながら先に逃げ飛び、また近づくと先に飛んでいく。
何やらわからないけど、猛禽類の鳥もたくさん見かける。
トンビかな。
豊水大橋を出てから、もう2時間半が経とうとしていた。
ゴールは近い。
(つづく)
2008年10月09日
北海道の川を旅する 《豊平川 04》
2005年07月24日00:01
流水
僕にとっては初めての経験。
流水の上を我が艇"ボイジャー号"が滑り出した!
「イヤホォォォォォイイ!」
自然に笑みがこぼれてくる。
流れる景色、中洲では右左どちらを行けば良いのかとの迷い、大急ぎで逃げていく小魚の群れ、見た事のない川からの橋の景色。
しかし、残念なことが。
豊平川は都市部の排水をよその川にほぼ全部まかせていることから、キレイな川とされている。
水もそんなに汚くない。
が、水上はどうもドブ臭い。
でもま、近所にこれだけ遊べる川があるんだっていう事に感謝して進もう。
ちょっとした急流。
前に、東北の北上川でゴムボート下りに参加したことがあったっけ。
そのときはこんな急流で、みんなグルグルまわって大変そうだったなぁ。
でもボイジャーは安定してる。
さすが、ダテに高いだけある。
JRの鉄橋、水道橋。
北13条大橋を超えたところでは、初めてライニングダウンのめんどくさい目にあう。
環状北大橋。
やたらゴミが落ちてるなぁ。ゴミっちうか、バイクとかチャリとか。。。
意外に川岸は緑が深い。
しかし、水際ですぐ枝が垂れていたりしているので、そこにレジ袋とかゴミ類がやたら目立つ。
一体、何人がゴミを捨てたんだろう。
もう数回ライニングダウンを繰り返し、約1時間ちょい漕いだところで札幌新道に架かる豊水大橋を超えた。
そろそろ昼飯にしようか。
ボイジャーを護岸された岸に寄せ、艇から下りた。
豊水大橋
このあたりは、テニスコートやベンチがあったりして造成されている。
しかし平日の昼。
遊んでる奴なんていない、僕ぐらいなもんだ!
ウチの大奥様につくってもらったおにぎりにかぶりつく。
うまい!ありがとう!
天気は予報をくつがえして晴れてるし、少し強い風がかえって心地良い。
「ここから奥はトロトロゾーンだ。ゆっくり行こう。」
航空写真のプリントをしまい、再び艇に乗り込んだ。
(つづく)
流水

流水の上を我が艇"ボイジャー号"が滑り出した!
「イヤホォォォォォイイ!」
自然に笑みがこぼれてくる。
流れる景色、中洲では右左どちらを行けば良いのかとの迷い、大急ぎで逃げていく小魚の群れ、見た事のない川からの橋の景色。
しかし、残念なことが。
豊平川は都市部の排水をよその川にほぼ全部まかせていることから、キレイな川とされている。

が、水上はどうもドブ臭い。
でもま、近所にこれだけ遊べる川があるんだっていう事に感謝して進もう。
ちょっとした急流。
前に、東北の北上川でゴムボート下りに参加したことがあったっけ。
そのときはこんな急流で、みんなグルグルまわって大変そうだったなぁ。
でもボイジャーは安定してる。
さすが、ダテに高いだけある。

北13条大橋を超えたところでは、初めてライニングダウンのめんどくさい目にあう。
環状北大橋。
やたらゴミが落ちてるなぁ。ゴミっちうか、バイクとかチャリとか。。。

しかし、水際ですぐ枝が垂れていたりしているので、そこにレジ袋とかゴミ類がやたら目立つ。
一体、何人がゴミを捨てたんだろう。

そろそろ昼飯にしようか。
ボイジャーを護岸された岸に寄せ、艇から下りた。
豊水大橋
このあたりは、テニスコートやベンチがあったりして造成されている。

しかし平日の昼。
遊んでる奴なんていない、僕ぐらいなもんだ!
ウチの大奥様につくってもらったおにぎりにかぶりつく。
うまい!ありがとう!
天気は予報をくつがえして晴れてるし、少し強い風がかえって心地良い。
「ここから奥はトロトロゾーンだ。ゆっくり行こう。」
航空写真のプリントをしまい、再び艇に乗り込んだ。
(つづく)
2008年10月09日
北海道の川を旅する 《豊平川 03》
2005年07月22日10:44
タクシー
タクシーの運ちゃんは、僕が15分ぐらい遅刻した(自分がオンタイムオンタイム言ってたくせに!^^;)のに笑顔で迎えてくれた。
運ちゃんの息子さんは、ボートをやるためにソレ系の学校に行ったらしかったが、腰を痛めて1年でパーになったと。
気の毒な話だ…
運ちゃんの娘さんのダンナさんは、カナディアンカヌーであちこちさすらってるらしい。
この運ちゃん、まさに僕を運ぶためにタクシー会社にいたような、水に縁のあるお方だった。
「気をつけて、がんばってね!」と運ちゃん。
ありがとう!
運ちゃんのタクシー会社と運ちゃんの名前、忘れないよ。
平和大橋下流右岸から、いよいよ豊平川河畔に下りる。
よっし組み立てるぞ!
平和大橋
艇の組み立てに入る。
僕の艇は、ファルトボートと呼ばれる、アルミのパイプを組み立てた骨組みに船体布をかぶせる、コンパクト収納可能ないわゆる"折りたたみ式カヌー"だ。
この艇を買ってから、何度も組み立てて乗っているわけだが、メーカー公言の標準組み立て時間25分は絶対に無理だと思う。
今回も40分かかった。
日が照ってきており、汗が噴き出してくる。
物珍しそうに人が寄って見ては過ぎていく。
フフン。僕は今からこのフネで川を下るのさ!
汗だくになりながら、コンクリートの突起物の間にフネを浮かべた。
(つづく)
タクシー
タクシーの運ちゃんは、僕が15分ぐらい遅刻した(自分がオンタイムオンタイム言ってたくせに!^^;)のに笑顔で迎えてくれた。
運ちゃんの息子さんは、ボートをやるためにソレ系の学校に行ったらしかったが、腰を痛めて1年でパーになったと。
気の毒な話だ…
運ちゃんの娘さんのダンナさんは、カナディアンカヌーであちこちさすらってるらしい。
この運ちゃん、まさに僕を運ぶためにタクシー会社にいたような、水に縁のあるお方だった。
「気をつけて、がんばってね!」と運ちゃん。
ありがとう!
運ちゃんのタクシー会社と運ちゃんの名前、忘れないよ。

よっし組み立てるぞ!
平和大橋
艇の組み立てに入る。
僕の艇は、ファルトボートと呼ばれる、アルミのパイプを組み立てた骨組みに船体布をかぶせる、コンパクト収納可能ないわゆる"折りたたみ式カヌー"だ。
この艇を買ってから、何度も組み立てて乗っているわけだが、メーカー公言の標準組み立て時間25分は絶対に無理だと思う。
今回も40分かかった。

日が照ってきており、汗が噴き出してくる。
物珍しそうに人が寄って見ては過ぎていく。
フフン。僕は今からこのフネで川を下るのさ!
汗だくになりながら、コンクリートの突起物の間にフネを浮かべた。
(つづく)