2008年10月27日
北海道の川を旅する 《後志利別川06 6/E》
2006年11月02日00:00
夜空
やがて陽は落ちたが、我々のテンションはアルコールの力で最高潮に上がっていた。
KKは僕が頻繁に小便に立ち上がるのを笑い、ジョーという音を聞いてまた笑った。
僕はビールを飲むと、とにかくトイレの回数が多い。
9月1日。
北海道では盆を過ぎると、外の空気が秋のものへと一気に変る。
日中は暑かったこの日も、すでに吐く息が白くなりつつあった。
焚き火にあたりながら、下ネタで大いに笑う。
十勝川で一人きりでやった焚き火とは何もかもが違う。
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夜空
やがて陽は落ちたが、我々のテンションはアルコールの力で最高潮に上がっていた。
KKは僕が頻繁に小便に立ち上がるのを笑い、ジョーという音を聞いてまた笑った。
僕はビールを飲むと、とにかくトイレの回数が多い。
9月1日。
北海道では盆を過ぎると、外の空気が秋のものへと一気に変る。
日中は暑かったこの日も、すでに吐く息が白くなりつつあった。
焚き火にあたりながら、下ネタで大いに笑う。
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2008年10月25日
北海道の川を旅する 《後志利別川06 5》
2006年11月01日23:25
上陸
結局、大将と呼ばれる屈強な枝(幹?)をも積み込んだボイジャーは、野営地までの間、最後と思われる落ち込みを迎えていた。
餅「おぃ、どっちだ!?」
KK「わかんねぇ、毎回ながらわかんねぇ」
と言うように、あれよあれよという間に落ち込みはやってくるのだが、まったく上達しない我々タンデム。
結局落ち込みの前で座礁。ザー。
多いぞ、ライニングダウンの回数が。
そして、ついにキャンプ地となる川原が見えた!
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上陸
結局、大将と呼ばれる屈強な枝(幹?)をも積み込んだボイジャーは、野営地までの間、最後と思われる落ち込みを迎えていた。
餅「おぃ、どっちだ!?」
KK「わかんねぇ、毎回ながらわかんねぇ」
と言うように、あれよあれよという間に落ち込みはやってくるのだが、まったく上達しない我々タンデム。
結局落ち込みの前で座礁。ザー。
多いぞ、ライニングダウンの回数が。
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2008年10月24日
北海道の川を旅する 《後志利別川06 4》
2006年10月19日21:43
ガツガツ、ゴンゴンと利別川
のんびりと静水に近い川を下っているかと思えば、遠くからゴォーッと瀬音がしてくる。
そういったところは、白波が遠くからでも見える。
難易度の高い瀬は無いとふんで、倒木や人口工作物が見当たらない瀬はスカウティング(下見)なしで突っ込む。
「おおおおおっ、この瀬はどう行く!?」
「あっちルートがいいぞ?」
「いや、もう遅いぞ!」
「どりゃ、いけぇ~~~~っ!」
というやりとりが数回続いた。
楽しくてしょうがない!
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ガツガツ、ゴンゴンと利別川
のんびりと静水に近い川を下っているかと思えば、遠くからゴォーッと瀬音がしてくる。
そういったところは、白波が遠くからでも見える。
難易度の高い瀬は無いとふんで、倒木や人口工作物が見当たらない瀬はスカウティング(下見)なしで突っ込む。
「おおおおおっ、この瀬はどう行く!?」
「あっちルートがいいぞ?」
「いや、もう遅いぞ!」
「どりゃ、いけぇ~~~~っ!」
というやりとりが数回続いた。
楽しくてしょうがない!
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2008年10月23日
北海道の川を旅する 《後志利別川06 3》
2006年10月10日23:47
後志利別川
長万部岳を水源とした後志利別川は、美利河ダムで堰き止められた後、山間を流下し今金町住吉で平野部に出て、瀬棚町で日本海に注ぐ、全長75キロの道南で唯一の一級河川だ。
国土交通省が行う水質調査では過去数回、『清流日本一』の座についている。
その川が、目の前にあった。
清流とは、とても呼べない流れだった。
川の水は茶色く濁り、ふとした瞬間に、ドブ川の異臭すら感じる。
しかし、出発前の興奮は僕らを包み込み、用意の手を急がせた。
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後志利別川
長万部岳を水源とした後志利別川は、美利河ダムで堰き止められた後、山間を流下し今金町住吉で平野部に出て、瀬棚町で日本海に注ぐ、全長75キロの道南で唯一の一級河川だ。
国土交通省が行う水質調査では過去数回、『清流日本一』の座についている。
その川が、目の前にあった。
清流とは、とても呼べない流れだった。
川の水は茶色く濁り、ふとした瞬間に、ドブ川の異臭すら感じる。
しかし、出発前の興奮は僕らを包み込み、用意の手を急がせた。
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2008年10月22日
北海道の川を旅する 《後志利別川06 2》
2006年09月30日00:16
ロケハン
車は順調に中山峠を越え、8時頃には太平洋側へと出た。
左手に荒れ気味の太平洋を見ながら、今日現れるであろう瀬の話をする。
「あの荒波を食らってはひとたまりもないけどさ…」
「川にあんな波ないべ」
どうでもいい会話ははずみ、長万部から今度は日本海側を目指す道へと入る。
道の脇を流れる小川は、澄んだ水を湛えている。
日本一の清流(国土交通省調べ)後志利別川にいやがおうにも期待がふくらむ。
しかし間も無く現れたそれは、我々の過剰な期待を、まっこうから裏切ったのである。
「うっゎ、にごってる…」

泥水だった。。。
見た感じ、こんなところでは沈したくないなと、思うような泥水であった。
何が日本一なのだろうか…
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ロケハン
車は順調に中山峠を越え、8時頃には太平洋側へと出た。
左手に荒れ気味の太平洋を見ながら、今日現れるであろう瀬の話をする。
「あの荒波を食らってはひとたまりもないけどさ…」
「川にあんな波ないべ」
どうでもいい会話ははずみ、長万部から今度は日本海側を目指す道へと入る。
道の脇を流れる小川は、澄んだ水を湛えている。
日本一の清流(国土交通省調べ)後志利別川にいやがおうにも期待がふくらむ。
しかし間も無く現れたそれは、我々の過剰な期待を、まっこうから裏切ったのである。
「うっゎ、にごってる…」
泥水だった。。。
見た感じ、こんなところでは沈したくないなと、思うような泥水であった。
何が日本一なのだろうか…
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2008年10月21日
北海道の川を旅する 《後志利別川06 1》
2006年09月20日23:13
気楽旅へ
いつも出発前というのは、慌しい。
今回は特に、9月1日に出発という、ギョーカイでは禁じ手とも言える時期での有休を見込んだ上での旅。
やはり忙しさで、直前まで出られるかどうかわからなかった。
8/31まで全力で仕事して、なんとか週末を休める状態にできた。
「よし、行けそうだ!」
この旨、連絡せねばならない。
今回の川旅は、単独行ではない。
悪友『KK』とのタンデム行だ!
よっしゃKK、行けるぞ!
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気楽旅へ
いつも出発前というのは、慌しい。
今回は特に、9月1日に出発という、ギョーカイでは禁じ手とも言える時期での有休を見込んだ上での旅。
やはり忙しさで、直前まで出られるかどうかわからなかった。
8/31まで全力で仕事して、なんとか週末を休める状態にできた。
「よし、行けそうだ!」
この旨、連絡せねばならない。
今回の川旅は、単独行ではない。
悪友『KK』とのタンデム行だ!
よっしゃKK、行けるぞ!
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