2012年02月15日
釣り屋の技術を信じる。
サッポロファクトリーの3階は言わずと知れたアウトドア(ウェア系)横丁である。
僕は訪問の度に、たいがいの店をチラ見するワケであるが、今まで見もしないで通過していた店があった。
”fox fire” いわゆる釣り具屋である。
某日、僕は富良野での曇天時のスキー経験を経て、「偏光サングラスが欲しい」とサッポロファクトリー3階に来ていたのである。
僕は根本的にサングラスをあまり好まない。
どうしてもファッション性に傾倒している気がして、なんとなくこそばゆく落ち着かないのだ。
しかし、ある日スキーで訪れた富良野、天候は曇り時々雪。
曇天時の天空照度は、晴天時よりも高い。
晴天時は太陽からの1直線の光線が降り注ぐワケであるが、曇天時は天空全体から光線が降り注ぎ、雪で一面真っ白なスキー場のゲレンデに跳ね返されてあちらこちらへと飛散する。
従って、スキーヤーの目を眩ますのである。
裸眼でスキーをしていた僕は雪面をとらえることが出来なかった。
ブッシュによる盛り上がり、落ち込み。
これらをクリアできずに態勢を崩すことが何度かあった。
「もっとよく見える目が必要だ」
これは川下りの際にも考えていた事だ。
澄んだ歴舟川の流れなんかには最適。
隠れ岩が見れたなら…
それを実現するのが、偏光サングラスなのである。
エラそうに言い切っているが、比較的常識だ。
僕はやっとこの時感じたという、恐竜並みの反応の遅さである。
次からは”よく見える目”にするため、偏光サングラスは必須であった。
サングラスと言えばのオークリーや、他の店をチラ見しながら歩く。
「おっ」
と思ったのが”fox fire”である。
僕は正直、釣りが好きではない。
川下りをしている時、無愛想な釣り師が多いことにむしろ嫌悪感を覚えているところだ。
恐らく釣り師は、せっかくアタリが来たところにクソ邪魔なカヌーが来やがって・・・と僕らに嫌悪感を抱いていることだろう。
よっしゃ、徹底抗戦だ!!!川は俺のもんだ選手権だ!!!
という事ではなく、初めてその店舗部分に進入してみると、スタイリッシュなギアが多いことに気付く。
お目当てはサングラス。
透明なケースを開けてもらう。
値段を聞いてびっくりする。
「こちら、だいたい2万円からですねー」
バカ!!
高すぎるわ!!
でもさ、ちょっと待てよ?
オークリーだってそのぐらいしてたしさ。
あのミーハーちっくなオークリーで。
この聞いたことのない『sight master』ってなんか意外といんじゃね?
技術はいかにも高そうなのである。
根拠は、無い。
その店員さんのトークも気に入った。
「sight master は僕が150日もフィールドテストして把握しきってます!」
なんだ、遊び好きなだけじゃねぇか。
でもいいじゃないか、そういうスタンスがモノのグレードを上げるってもんだ。
そんな適当な判断でもうすでに、その辺に売ってるサングラスが10個ぐらい買えちゃうようなコアーーーーーな製品を買う態勢に入っている。
このsight masterとやら、ガラスレンズだということにもこだわりを持っているらしい。
プラスチックのレンズは、フレームに入れる時に十中八九、レンズが歪んでしまうそうだ。
それはなんとなくわかる気がする。
よし、買え。
というワケで、ようやく手にしたsightmaster ガルフ。

曇天用のレンズらしい。
願ってもない。
川釣りでは事細かにポイントを狙う必要がある。
我々川下ラーも、事細かにコースを狙う必要がある。
川の中を覗く必要があるのだ。
なんとなく敵対している、釣り屋の技術を信じてみることにした。
目的は違えど、用途は同じだ。
これは雪面でも役に立つはずだ。
あの光線が屈折して跳ね返りまくっている、曇天下のゲレンデで。
*
平岸にそびえる山がある。
天神山である。
標高89メートル。
その頂部には民家も存在するほど、危険であやうい魅力を放つ山だ。
平岸最高峰の天神山に、この厳冬期に登攀するなんて常人の域を逸脱しているのである。
わが平岸水軍山岳部では、2012年の幕開けにこの天神山登頂バリエーションルートを確立すべく、親子のパーティーを現地に派遣したのである。
サポート隊もポーターもいない、そんな中でのピークハントアタックである。
ふもとの東屋で、のえ隊員がゲーターの準備を整え終わった。

ここから頂上まで、恐るべき北壁を登攀する。

誰の足跡もついていない、まさにヴァージンロードなのである。
いやいや、そんな話はどうでもいいのよ。
で、sight masterによる雪面のとらえをご紹介。

BEFORE

AFTER
携帯のカメラでは捉えきれない。
肉眼に見えている景色は、明らかに雪面の凹凸がわかる。
これは、スキーに絶対使える。
で、この日、平岸水軍山岳部では、天神山北壁というバリエーションルートを確立し、頂上近辺で雪あそびしてから帰宅しましたとさ★


水軍副主任、顔面凍傷を防御。
のえ隊員、ビバークの練習。防風林まで作っている。
よし、いざ行け!
冬山へ!!
いや、スキー場へ!!
僕は訪問の度に、たいがいの店をチラ見するワケであるが、今まで見もしないで通過していた店があった。
”fox fire” いわゆる釣り具屋である。
某日、僕は富良野での曇天時のスキー経験を経て、「偏光サングラスが欲しい」とサッポロファクトリー3階に来ていたのである。
僕は根本的にサングラスをあまり好まない。
どうしてもファッション性に傾倒している気がして、なんとなくこそばゆく落ち着かないのだ。
しかし、ある日スキーで訪れた富良野、天候は曇り時々雪。
曇天時の天空照度は、晴天時よりも高い。
晴天時は太陽からの1直線の光線が降り注ぐワケであるが、曇天時は天空全体から光線が降り注ぎ、雪で一面真っ白なスキー場のゲレンデに跳ね返されてあちらこちらへと飛散する。
従って、スキーヤーの目を眩ますのである。
裸眼でスキーをしていた僕は雪面をとらえることが出来なかった。
ブッシュによる盛り上がり、落ち込み。
これらをクリアできずに態勢を崩すことが何度かあった。
「もっとよく見える目が必要だ」
これは川下りの際にも考えていた事だ。
澄んだ歴舟川の流れなんかには最適。
隠れ岩が見れたなら…
それを実現するのが、偏光サングラスなのである。
エラそうに言い切っているが、比較的常識だ。
僕はやっとこの時感じたという、恐竜並みの反応の遅さである。
次からは”よく見える目”にするため、偏光サングラスは必須であった。
サングラスと言えばのオークリーや、他の店をチラ見しながら歩く。
「おっ」
と思ったのが”fox fire”である。
僕は正直、釣りが好きではない。
川下りをしている時、無愛想な釣り師が多いことにむしろ嫌悪感を覚えているところだ。
恐らく釣り師は、せっかくアタリが来たところにクソ邪魔なカヌーが来やがって・・・と僕らに嫌悪感を抱いていることだろう。
よっしゃ、徹底抗戦だ!!!川は俺のもんだ選手権だ!!!
という事ではなく、初めてその店舗部分に進入してみると、スタイリッシュなギアが多いことに気付く。
お目当てはサングラス。
透明なケースを開けてもらう。
値段を聞いてびっくりする。
「こちら、だいたい2万円からですねー」
バカ!!
高すぎるわ!!
でもさ、ちょっと待てよ?
オークリーだってそのぐらいしてたしさ。
あのミーハーちっくなオークリーで。
この聞いたことのない『sight master』ってなんか意外といんじゃね?
技術はいかにも高そうなのである。
根拠は、無い。
その店員さんのトークも気に入った。
「sight master は僕が150日もフィールドテストして把握しきってます!」
なんだ、遊び好きなだけじゃねぇか。
でもいいじゃないか、そういうスタンスがモノのグレードを上げるってもんだ。
そんな適当な判断でもうすでに、その辺に売ってるサングラスが10個ぐらい買えちゃうようなコアーーーーーな製品を買う態勢に入っている。
このsight masterとやら、ガラスレンズだということにもこだわりを持っているらしい。
プラスチックのレンズは、フレームに入れる時に十中八九、レンズが歪んでしまうそうだ。
それはなんとなくわかる気がする。
よし、買え。
というワケで、ようやく手にしたsightmaster ガルフ。

曇天用のレンズらしい。
願ってもない。
川釣りでは事細かにポイントを狙う必要がある。
我々川下ラーも、事細かにコースを狙う必要がある。
川の中を覗く必要があるのだ。
なんとなく敵対している、釣り屋の技術を信じてみることにした。
目的は違えど、用途は同じだ。
これは雪面でも役に立つはずだ。
あの光線が屈折して跳ね返りまくっている、曇天下のゲレンデで。
*
平岸にそびえる山がある。
天神山である。
標高89メートル。
その頂部には民家も存在するほど、危険であやうい魅力を放つ山だ。
平岸最高峰の天神山に、この厳冬期に登攀するなんて常人の域を逸脱しているのである。
わが平岸水軍山岳部では、2012年の幕開けにこの天神山登頂バリエーションルートを確立すべく、親子のパーティーを現地に派遣したのである。
サポート隊もポーターもいない、そんな中でのピークハントアタックである。
ふもとの東屋で、のえ隊員がゲーターの準備を整え終わった。

ここから頂上まで、恐るべき北壁を登攀する。

誰の足跡もついていない、まさにヴァージンロードなのである。
いやいや、そんな話はどうでもいいのよ。
で、sight masterによる雪面のとらえをご紹介。

BEFORE

AFTER
携帯のカメラでは捉えきれない。
肉眼に見えている景色は、明らかに雪面の凹凸がわかる。
これは、スキーに絶対使える。
で、この日、平岸水軍山岳部では、天神山北壁というバリエーションルートを確立し、頂上近辺で雪あそびしてから帰宅しましたとさ★


水軍副主任、顔面凍傷を防御。
のえ隊員、ビバークの練習。防風林まで作っている。
よし、いざ行け!
冬山へ!!
いや、スキー場へ!!