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Posted by naturum at

2011年05月03日

世界遺産で鳥 その5/E

知床斜里のホテルへと戻ってきたが、満腹状態はいっこうに収まる気配が無い。
そうこうしているうちに、夕食の時間がやってきた。
苦痛である。
近くにあった『うどん居酒屋』なるところへ行ってみるが、ビールとジュースとうどんを一杯オーダーしただけ。
それでも腹はきつく、、辛い夜を過ごすことになった。

飽食日本。
飽食知床。
いや、単に食べすぎただけであろう。

迎えた最終日。
電車の時間の都合で、昼過ぎには網走に到着する必要がある。
斜里の中で午前中を過ごすことにする。
海鳥が多く集まるという斜里港に行ってみるが、さして珍しい種も確認できず。
早々に切り上げて知床博物館へ。
ここには傷付いたオオワシやオジロワシがいるオリが置いてあったり、知床の自然・歴史を紹介する展示物がわんさかと展示されていたりする。
ここは意外と面白かった。
ビデオ放映もされていた。
また野生動物の話になってしまうが、それは特筆したいヒグマの物語であった。

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Posted by 餅 at 02:13Comments(6)1101知床

2011年04月12日

世界遺産で鳥 その4

もう興味がなくなってしまうぐらいに鹿は知床ではハバを効かせている。
森歩きの後半、僕もノエも鹿がいたからと言って反応することは無くなった。
その代わり、ようやく姿を現してくれたよ、鳥さん。

 

アカゲラもしくはオオアカゲラである。
この鳥は北海道ではさして珍しい種ではない。
が、こうも鹿を見せ付けられた後ではつい後追いをしてしまうほどに新鮮であった。
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Posted by 餅 at 23:02Comments(2)1101知床

2011年03月02日

世界遺産で鳥 その3

クルマを雪に突っ込ませても、オジロワシの飛翔写真を撮影することは叶わなかった。
上空をゆったりと滑空している彼ら、その動きは優雅でのんびりしているようだが、速度は意外と速い。

ここは諦めが肝心である。
オオワシ・オジロワシはいやというほど飛んでいるのだ。
気持ちを入れ替えてホテルをとっている斜里を目指した。

知床観光のベースとなるのは本来ウトロの温泉街であろう。
が、温泉街の宿の1泊2食付料金はやはりそれなりで、温泉とか料理を楽しみとしていない我々が宿泊するにはオーバースペックである。
斜里駅前の新しいホテル、グランティア知床斜里がベストだ。
ここには小さいながらも温泉大浴場と露天風呂さえも存在するのだ。
料金もビジネス並みで朝食付き。
今回はメシへのこだわりなんてひとつもないので、夕食は近くのつぼ八へ行った。
ビールにポテトにから揚げ…いつもの居酒屋オーダー。
しかし気がつくべきであった。
ツレは小学校二年生の、小食な女の子であるという事に。
ビールをたくさん飲みたい僕は急ピッチでジョッキを空けるが、料理の減る速度が遅い。
やばい…頼んだものを残すのはイヤだ。
結局、腹がはちきれんばかりの満腹となり、苦しさの中ホテルへと戻った。
一応、遊びながらの長風呂で腹をこなそうとするが、量が量であっただけに辛さはほとんど変わらなかった。
満腹すぎてキモチワルイまま就寝。

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Posted by 餅 at 11:31Comments(4)1101知床

2011年02月20日

世界遺産で鳥 その2

1月14日早朝、僕とノエの父子は網走行きの特急に乗り込んだ。
札幌から網走までの乗車時間はゆうに5時間を越える。
普段であればこの有意義な時間を確実にビールとつまみで過ごすはずの僕であるが、この時はそうはいかなかった。
網走からクルマの運転を控えているのであった。
仕方なくモグモグと何かを食べては、水を飲む。
景色に飽きたら鳥のDVDを見たりして、この長い時間を過ごした。

電車が網走に近付く。
左手には網走湖が見えてくるはずである。
この網走湖自体、鳥達の集まるスポットとなっていることから、今回標的にしているオオワシ・オジロワシの姿を確認できるかもしれないと、僕とノエは車窓に釘付けとなった。

「あぁっ!ノエ!あれ!あれ!」

冬枯れの林を進む車窓から、枝にとまる数羽のオオワシを発見した!

「うわぁ、すごい!いたいた!」

ほどなくノエが叫ぶ。

「お父ちゃん、あれ!あれ!」

今度はオジロワシが1羽、羽を休めているのが見えた。

すごい。

さすがオホーツクの町だ。
あっという間に標的を確認してしまった。

網走駅に到着。

 

上空を見上げると、なんといきなりオジロワシが飛んでいるではないか!

 

「す、すごい所に来ちゃったぞ…」

父子はここですでに大興奮である。

レンタカーを借りて、まずは濤沸湖を目指す。
鳥見の一級地と評されている場所だ。

まずは水鳥が集うスポットに立ち寄る。
ここでは見慣れたオオハクチョウやオナガガモ、マガモ、ホオジロガモといった、餌付けされ人懐こい奴らがわんさかといる。
どこでも見られるようなメンツではあるが、この旅では一種類でも多くの鳥を確認したい。
人間の手によって集められた鳥達に疑問を抱かないでもないが…

かわいい。

  

 

 

群れる水鳥たち。
しかし鳥インフルエンザの危険が騒がれている時。
触れ合うことは他観点からしても避けたほうが賢明であろう。
この場所でしばらく水鳥たちを眺めて喜んでいたが、出発することにする。
クルマを少し走らせたところで、さっきの水鳥たちが一斉に飛び立つのが見えた。

 「カモちゃん達飛んだぞ!?猛禽が来てるかもしれないよ!?」

とノエに話したかと思ったその矢先、湖の上をオオワシが滑空しているのが見えた。

 「あぁぁぁっ!!!」

本命の出現に、クルマを急いでUターンさせる。
オオワシを追跡するのだ。

 「あっちに行ったよ!」

ノエの指す方向に、クルマを走らせる。
オオワシがとまった木を確認できた。
ゆっくりと近付く。

 「うわぁーかっこいい!」

鳥見の時は、ノエと僕の関係は、親子ではなくてパートナーである。
二人で同時にうかれる。
悠然と枝にとまるオオワシ。
それも、二羽。

 

 

黒と白の羽、あざやかな黄色のクチバシ、脚。
とても美しい。
ノエはクルマの外に出て彼らをより近くから確認していたが、オオワシたちはこちらを気にすることもなく、その姿を近くから見せてくれた。
この日のために購入した、16倍ズーム可能なデジカメも頼もしい。

この後、濤沸湖をぐるりと回るように車を走らせたが、木にとまり休むオオワシやオジロワシをたくさん確認することが出来た。
原野地帯を通った時、ノエが「何かいた!」と言う。
慌てて確認しに戻ると、今まで見たことがなかったオオタカが食事中であった。
しかしこのオオタカは用心深く、僕らのクルマがゆっくりと近付くとそのメシを掴んで飛び去っていってしまった。
写真に撮りたかったが、オオタカを見られたことで満足。
濤沸湖周辺では、アカゲラやキタキツネなども確認することが出来た。
ものすごい自然の濃度である。

この日は斜里にホテルをとっていたが、そこを目指す途中に滑空中の大きなオジロワシを確認、わき道にそれつつその鳥をおいかけた。
飛翔写真を撮りたかったのである。
あせって追いかけた結果…

 

後日、冬休みの宿題でノエが描いた絵日記である。。  


Posted by 餅 at 22:55Comments(2)1101知床

2011年01月29日

世界遺産で鳥 その1

今年最初のお楽しみがやってきた。
うちの子ノエと、知床2泊3日父子旅行だ。
この旅のお目当ては『鳥』。
この時期、シベリアから知床周辺に相当数渡ってきていると思われる、オオワシ・オジロワシを標的とした探鳥に出かけるのだ。

僕の鳥好きの歴史は浅い。
元々は、川下りをしている時にやたらと会う鳥達が気になり出し、せめて出会った鳥の名前ぐらいは知っておきたいなと思ったのがきっかけだ。
3年ほど前であったか。
鳥の名前を覚えて、判別が出来るようになりたいと買ってきた『ポケット野鳥図鑑』。
ある日これを眺めているとノエがやたらと興味を示した。
「かわいい、かわいい!」の連発で、すっかり鳥に心を奪われた様子であったのを覚えている。
その後、たまに鳥見のためにバードサンクチュアリに出かけたり。
そしてついに昨年、僕とノエはもっと情報を入手すべく”日本野鳥の会”に親子で入会したのである。
そして徐々に鳥の知識を集め出したが、僕もノエも最大の興味を抱いたのは、最も力強く凛々しい猛禽類であった。

日本で見られる猛禽類の中で最大級、それも天然記念物であるオオワシ・オジロワシは、当然ながら僕とノエの”見たい”心を絶えずくすぐっていた。
翼開長で2mを超える。
こんな大物、なかなかお目にかかれるものではないではないか。

10月末頃から彼らの渡りは始まり、11月にそのピークを迎え、多いときには百羽単位の群れでの壮大な渡りもあると言う。
この11月をターゲットにして知床行きを目論んだが、いろいろ調べていると『渡りの無い日もある』らしく。
札幌からはるばる知床までは電車で7時間ほどかかる。
行ったはいいがそれが見られないと、相当悲しいのである。

タイミングとしては流氷が接岸するか否かあたりが、知床に居残った彼ら(多くは北海道各地や、一部本州にも渡っていくらしい)が最も活発に姿を見せるという情報もあわせて得ていた。
確実に見たいのなら、後者である。

子供の冬休み中の期間である1月14日を出発日に決めた。

電車の旅といえば、ビールである。
ちょうど一ヶ月前に電車のキップを入手した僕は、当日の朝から車内で缶ビールをあける自分の姿を想像してニンマリしていた。

しかし、事態はそんなに甘くなかった。
札幌から電車で網走に着いた後、ホテルを予約した斜里までの移動の中で、探鳥にはかかせない重要なスポットである『濤沸湖』があることに気がついた。
ここは素通りするわけにはいかない。
この旅の本質は、鳥にある。

その事に気がつき、網走からはクルマを使った移動でないと十分に楽しめないことに気がついた。

くそう…

いつものような酒まみれの一人旅のようには、いかないのである。
結局、3日間のレンタカーを予約し、酒は帰りの電車でグビグビやることで魂を鎮める事とした。


姿を見せてくれよー?オオワシ、オジロワシ。

   


Posted by 餅 at 17:36Comments(3)1101知床
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