2009年02月05日
北海道の川を旅する《十勝川リベンジ 6》
おはようとかちがわ
夏場のキャンプというのは、朝はたいてい暑くて目が覚める。
朝も6時にならぬうちから、燦々と太陽が昇り、大地を、僕のソロテントを暖める。
早くも30℃以上をマークしてそうなソロテントの中で、「もうちょっとだけ寝ていたいんだけど…」の欲求が暑さと戦うが、そうタフなものではない。
「あっづーーーー!!!!」
思い切り外に出る。
「アッ!!!」
夏場のキャンプというのは、朝はたいてい暑くて目が覚める。
朝も6時にならぬうちから、燦々と太陽が昇り、大地を、僕のソロテントを暖める。
早くも30℃以上をマークしてそうなソロテントの中で、「もうちょっとだけ寝ていたいんだけど…」の欲求が暑さと戦うが、そうタフなものではない。
「あっづーーーー!!!!」
思い切り外に出る。
「アッ!!!」
テントの外に置いてあったはずの、僕のウォーターシューズが片方なくなっている!
誰だ!?お、俺のファン!?(* ̄- ̄)ンフ
とは思わないけれど、それが置いてあった周りに、タヌキのものらしい足跡が。。
持って行かれた。
そんな足のニオイと泥のニオイの混じったくせーのなんで持ってくのよ…
心配なのは長靴しかないという事。
つまり、水深30センチ程度のところにしか行けない。
それ以上深みに入ると、この先家に帰るまで、チャップチャップと音がたち、水の入った気持ち悪~い長靴をはいていくことしか選択肢がないのである。
まぁいいや。
浅いところから乗って、ゴールまで沈しなきゃいいんだろう?
せっかく安いウォーターシューズを買ったけど、タヌキにくれてやる。
足にけがすんなよ。
そうと決まればこの朝のすがすがしい空気の中、朝食である。
ロンリー朝食セット。

僕はどんべえが大好きなのだ。(うどん好き)
湯を沸かし(ボルビック)どんべえを作る。
十勝川はとうとうと流れている。
爽やかすぎる。
早く下れと呼んでいるようであった。
十勝川を旅する
ひとしきりダラダラした後。
ソロテントをたたみ、荷物をパッキングし、ボイジャー号に積み込む。
もう何度もやっている事だけど、この出発前の高揚感は言葉では表せない。
自分が相当カッコいいような錯覚に陥る。
確かに川旅は「男の世界」である。
自分の腕を信頼して毎日何度か危険を冒し少々シンドクて、孤独で、
いつも野の風と光の中で生き、絶えず少年のように胸をときめかせ、
海賊のように自由で…つまり、ここには男の望むものすべてがある。
(野田知佑著:『日本の川を旅する』より)
十勝川の豊かな流れに、垂直にバウを差し込む。
「イィヨッシャァ…」と控えめにシャウト。
ゴール予定地、帯広の十勝大橋まで約10キロ強の行程だ。
昼過ぎの電車に乗って、札幌に帰りたい。
十勝大橋のたもとまで、すべての橋を写真に納める事にした。
9:19。美生川と合流後、芽室大橋にさしかかる。
今回から新しく使い出したパドルがなんとなくたのもしい。
水をかく時、ブレードのしなり力でターボがかかるような気がする。
いいパドルだ。
9:25。川の流れによって侵食された岩肌に無数の穴。
ショウドウツバメだ。
この岩肌にぶつかるように、十勝川は左カーブをしながら1級の瀬を形づくっている。
あわててケータイをしまい、パドリング。
やべぇ、マジで沈しちゃうぞ。笑
9:35。国道を渡す士狩大橋。
なんか無愛想な橋だ。
誰がデザインするのか知らないけど、そんなに立派に作ったら、よけい冷たく見える。
川から橋を見たことあるか?
なんて思っていたら、この日もっとも危険な目にあう!
右岸に親子連れ。
川は右岸寄りから左岸寄りに流れを変えるところで、ザラ瀬の中に太い本流が見える。
「そこだ!」
と突っ込む。
すると!!
その本流が1級+程度の瀬を作って流れている場所、そこに左岸からニョキっとテトラポットの水制が伸びて来ているではないか!!!
テトラポットは完全に本流を吸い込んでいた。
当然、流れに乗っているフネは、何にもしなければそのテトラポットに正面衝突しその後水流によって張り付き、最悪は船体が折れてしまう。
懸命に漕ぐ!漕ぐ!
漕ぐ!漕ぐ! 漕ぐ!漕ぐ!
やばいっ、もうダメだ!張り付くーーーーっ!!!
右に進路変更をしようとして、流れに対してカヌーが真横になり、そのままテトラポットに!!!
このままでは家族連れに笑われる!
いか~~~~~ん!!漕げ漕げ漕げ漕げ!!!
あと数十センチのところで、テトラをかわしてフネは右に逃れた。
本当にやばかった。
ここで沈していたら、帰りの靴が…
最高に後味の悪い電車内となっていたことだろう。
ありがとう、ニューパドル!!(モンベルで購入。)
誰だ!?お、俺のファン!?(* ̄- ̄)ンフ
とは思わないけれど、それが置いてあった周りに、タヌキのものらしい足跡が。。
持って行かれた。
そんな足のニオイと泥のニオイの混じったくせーのなんで持ってくのよ…
心配なのは長靴しかないという事。
つまり、水深30センチ程度のところにしか行けない。
それ以上深みに入ると、この先家に帰るまで、チャップチャップと音がたち、水の入った気持ち悪~い長靴をはいていくことしか選択肢がないのである。
まぁいいや。
浅いところから乗って、ゴールまで沈しなきゃいいんだろう?
せっかく安いウォーターシューズを買ったけど、タヌキにくれてやる。
足にけがすんなよ。
そうと決まればこの朝のすがすがしい空気の中、朝食である。
ロンリー朝食セット。
僕はどんべえが大好きなのだ。(うどん好き)
湯を沸かし(ボルビック)どんべえを作る。
十勝川はとうとうと流れている。
爽やかすぎる。
早く下れと呼んでいるようであった。
十勝川を旅する
ひとしきりダラダラした後。
ソロテントをたたみ、荷物をパッキングし、ボイジャー号に積み込む。
もう何度もやっている事だけど、この出発前の高揚感は言葉では表せない。
自分が相当カッコいいような錯覚に陥る。
確かに川旅は「男の世界」である。
自分の腕を信頼して毎日何度か危険を冒し少々シンドクて、孤独で、
いつも野の風と光の中で生き、絶えず少年のように胸をときめかせ、
海賊のように自由で…つまり、ここには男の望むものすべてがある。
(野田知佑著:『日本の川を旅する』より)
十勝川の豊かな流れに、垂直にバウを差し込む。
「イィヨッシャァ…」と控えめにシャウト。
ゴール予定地、帯広の十勝大橋まで約10キロ強の行程だ。
昼過ぎの電車に乗って、札幌に帰りたい。
十勝大橋のたもとまで、すべての橋を写真に納める事にした。
9:19。美生川と合流後、芽室大橋にさしかかる。
今回から新しく使い出したパドルがなんとなくたのもしい。
水をかく時、ブレードのしなり力でターボがかかるような気がする。
いいパドルだ。
9:25。川の流れによって侵食された岩肌に無数の穴。
ショウドウツバメだ。
この岩肌にぶつかるように、十勝川は左カーブをしながら1級の瀬を形づくっている。
あわててケータイをしまい、パドリング。
やべぇ、マジで沈しちゃうぞ。笑
9:35。国道を渡す士狩大橋。
なんか無愛想な橋だ。
誰がデザインするのか知らないけど、そんなに立派に作ったら、よけい冷たく見える。
川から橋を見たことあるか?
なんて思っていたら、この日もっとも危険な目にあう!
右岸に親子連れ。
川は右岸寄りから左岸寄りに流れを変えるところで、ザラ瀬の中に太い本流が見える。
「そこだ!」
と突っ込む。
すると!!
その本流が1級+程度の瀬を作って流れている場所、そこに左岸からニョキっとテトラポットの水制が伸びて来ているではないか!!!
テトラポットは完全に本流を吸い込んでいた。
当然、流れに乗っているフネは、何にもしなければそのテトラポットに正面衝突しその後水流によって張り付き、最悪は船体が折れてしまう。
懸命に漕ぐ!漕ぐ!
漕ぐ!漕ぐ! 漕ぐ!漕ぐ!
やばいっ、もうダメだ!張り付くーーーーっ!!!
右に進路変更をしようとして、流れに対してカヌーが真横になり、そのままテトラポットに!!!
このままでは家族連れに笑われる!
いか~~~~~ん!!漕げ漕げ漕げ漕げ!!!
あと数十センチのところで、テトラをかわしてフネは右に逃れた。
本当にやばかった。
ここで沈していたら、帰りの靴が…
最高に後味の悪い電車内となっていたことだろう。
ありがとう、ニューパドル!!(モンベルで購入。)
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Posted by 餅 at 22:53│Comments(0)
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