北海道札幌市　平岸水軍

　到着したはいいけど…

サンモリッツ大橋の橋脚あたりの岸に到着した我々は、困っていた。
予測した通り、ダム湖の岸という事もありドン深で、岸につけても上がれない。
なんとかドライアウトをと試みるが、岸と湖面の高低差がありすぎて不可能だ。
ええい、仕方ない。
ドップリ汚い水に入ってやる！

思い切って僕は、岸とは逆の方に降りた。
思い切り腰まで冷たくて汚い水に浸かる。
フネを岸にべったり押し付けて、なんとかKKを降りさせた。
水底は思ったとおり泥（ヘドロ？）だらけ。
足もフネもドロドロである。
もう、正直泣きそうになっていた。
もう、こんな川下りイヤだ。
もう、ここには降りない。

しとしとと小雨の降るなか、ハエとかブユとか蚊にたかられながら、そして刺されながら、体とフネにくっついたドロをなんとか落とし、撤収した。

帰りは、せめてもの報いを求め、KKが「混浴露天風呂があるらしい」と教えてくれた五色温泉に向かい、風呂に入った。

いいことは、なかった。



　帰宅後

最後の最後で、ひどい思い出となった08年の川下り。
札幌に帰宅した翌日は晴天であった。
フネがドロドロであったことを思い出し、洗って乾かすことにする。
ついでに補修もキッチリやることにする。
うちはマンションなので、庭とかない。
なので、駐車場でいったんカヌーを組み立てる。
もっと見てほしいのに、他の住人は知らん顔で通り過ぎて行く。
淋しいじゃないか。

　

フネはかなりデカイ。（長い。）
気付かないはずはないのだが。

しっかし汚い。
尻別川が憎くてしょうがない。

　

きれいに補修して、また次の川下りに備えよう。
いや、その前に湖キャンプでチャプチャプ水遊びだな。

　


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北海道の川を旅する《後志利別川～尻別川》　あとがき
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この旅（？）はホントに参りました。
最後にニセコにやられました。
あんなにアウトドアアウトドア言ってるニセコに、です。
今年こそ、楽しい川旅をしてくるぞ！

歴舟川、十勝川、余市川へと。
今年は考えております。
早く新しい記憶で、この尻別川の記憶を塗り替えたいのであります。