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2010年06月22日

積丹シーカヤックツアーwith会社の先輩 04

積丹は野塚キャンプ場で一泊をとの考えを変更し、古平へ向かう。
距離を短縮したかったから、だけではなく、風が強くなってきていたのを懸念したというのも理由のひとつだ。
西側にどーんと山地が構えている古平あたりなら、そんなに風の影響を受けないんじゃないかと判断したのだ。

岬の湯積丹から美国へ向かう道路でシーカヤックを積んだクルマとすれ違う。

 「おっ、カヤック2艇も積んでるぞ!」

よくよく見たら、それは我々が遊ばせてもらっていた艇で、つまりクルマの人物はIwaoさんその人であった。


キャンプ地に到着前に、魚屋風なスーパーで買出しを行う。
その日のメインディッシュは平目の刺身だ。
あとは鍋焼きうどんに缶詰め。
夕方からのキャンプでは、シェフM野と異名をとる相棒も、この程度にしか手を出せない。
いや、僕はむしろこういう簡単なメニューの方が好きだ。
まったりする時間は長い方がいい。
シェフが腕をふるうかわりに、僕はいつも洗い物を買って出ている。
今回のキャンプでは、洗い物は発生しない。
Goo!である。

盛夏の週末には人でごったがえす家族旅行村付属(?)の浜辺は、新しい堤防建設のため規模が小さくなっていた。
しかし我々以外にキャンパーなどいない。
極力平らな場所に、ソロテント2張り。

 積丹シーカヤックツアーwith会社の先輩 04


残念なことにこの浜辺には、流木がほとんど無い。
普段は見向きもしないような小枝を集めてくるが、絶対量が少ない。
焚火も貧弱に過ごすしかないのだ。
さらに残念な事が起きた!
メインのおかずになるはずだった『平目の刺身』が無くなっているという大事件だ!
うどんと缶詰めと同じ袋に入っていたはずなのに!!
大切にしなければいけない3つの袋のうちに、買い物袋も入れるべきであった。
買い物袋をおろそかにすると、メインのおかずがなくなってしまうのだ。

なんたることだ。

仕方なく、サバ味噌缶とビールのフタをあけ、宴会開始だ。
うどん用に湯を沸かしながら、別なストーブを使い弱火でサバ味噌缶を温めつつつまむ。
M野さんの車に備え付けのアルミ脚立が良い仕事をする。
作業床一体タイプで、そのままキャンプに持ち込めば、しっかりとした調理台に変身するのだ。
これは使える。

日中はさんざん汗をかいたが、気温も徐々に下がってきた。
そりゃそうだ。
北海道の5月だもの。

 積丹シーカヤックツアーwith会社の先輩 04

貧乏くさくチロチロと燃える焚火の向こう、ランタンの灯りでM野さんがブルースハープ゚を吹く。
なかなか良い景色である。

 「なぁ、MASH(僕はM野さんにこう呼ばれている)、このハモニカをムービーで録ってくれ」

はいよはいよ~、いいですよと渡された携帯で録音開始。
曲は山口百恵、懐かしの名曲『さよならの向こう側』である。
いい曲だねぇ。
僕もよく、風呂で歌う曲である。
でも、ナゼこれをムービーに?
疑問はわいてくるワケであるが…

 「よくいくスナックの女の子がよぉ、やめちゃうからこのムービーを送ろうと思って」

なんとマメな事であろうか。。
そういう心遣いをしなければ、スナックの子にはモテないのである。

いや、モテない方がいい。
金が、ないもの。

しかしなんとなく良い雰囲気である。
古平の夜景を眺めながら、ナマ楽器である。

 積丹シーカヤックツアーwith会社の先輩 04

サックスは持ってきていないが、僕もハーモニカを持って来ている。
いつもの復音ハーモニカだ。
これで文部省唱歌を吹いてやれ。
ふるさと、おぼろ月夜、里の秋…まぁ季節感のないものを次々と吹く。
季節にマッチさせて吹けるほど、レパートリーは無いのだ。
でもMisiaの『果てなく続くストーリー』だけは童謡じゃない。
そしてある程度自信があるぞ。
夜の空気に流れるメロディ。

 Im going my way...思う道を心を開き歩き出そう...

そうだね。
僕も旅を続けよう。
大好きだからね。
心からね。


ほんの数ヶ月前から、焼酎を飲めるようになっていた。
普段は芋のロックであるが、今日はたまたまコンビニで手に入った『よかいち』である。
寒いのでお湯割りで飲む。
なかなかこれもまた、絵になる。
そんな夜であった。

 積丹シーカヤックツアーwith会社の先輩 04


  *** 積丹シーカヤックツアーwith会社の先輩 完 ***




・おまけ
翌日は札幌にお昼頃戻る予定で撤収。
移動中、会社の別な先輩から携帯に連絡が入った。

 「三浦、午後から花見に来ない?飲み屋の女とか誘ってんだ」

行かないワケがない。
帰宅後、クタクタの体であったが、馬車馬のように猛然とチャリで円山公園という札幌の花見の名所に向かった。

良いことは、特に無かった。

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ヒトばっか。

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この記事へのコメント
おー、いいですなあー!

やっぱ、積丹の海はサイコーだ!
なんだろ?
南国の海のような全てハイにさせて
くれるような色もいいけど、どこか
薄ら怖い感じがする、じっーーと
見てると吸い込まれそうな気分に
なる積丹ブルーの魅力かな?

M野さんのブルースハーブも上手
だなあーって思ったけど餠さんも
やるんですね!残念ながら音楽は
1と2しか成績表でとったことの
ない自分にはすげー事です(笑)

久々に直焚き火みたなー。
直焚き火は上手く燃やすのに、
風向き見て壁作ったり、風の
流れ考えながらやるのが焚き火台
使うのと違って楽しいんだよな
あー!
Posted by ひでぼん at 2010年06月25日 00:37
おはようございます。

実は昨日訪問したのですが、サッカーの観戦が気になって
早々と寝てしまいました。

最近はシーカヤックが多いようです。
そびえ立つ崖下を漕いでいくのは、いい気分になると思いますが
波が砕けるのをみてると怖いと思う事もあるでしょう?

水の上では、人は無力に近い。
それゆえに、あこがれ、恐怖、兆戦、癒し等を思う事ができます。

お互いに安全を忘れず、楽しんで行きましょう。
Posted by yokappe at 2010年06月25日 07:14
超亀レスすんません!

>ひでぼんさん
積丹の青は、綺麗なだけじゃなくて悲しさとか寂しさみたいなモンが感じられます。
南国の海は『青』っつっても水色みたいな明るい青ですもんね。
はい、ハーモニカ歴の方がサックスよりずっと長く、昔から川原で吹きまくっています!
ほとんどが童謡ですが…

キャンプはやっぱりワイルドで無人の場所がいいですね。
後片付けはモチロン必須で人間のいた痕跡を残さないのは最低限ルールですが、好き勝手やっても誰も僕らに干渉してくるヤツがいない。
自由、ですよフリーダム!
Posted by 餅 at 2010年06月30日 08:09
同じく亀レスすみません!
>yokappeさん
怖いですよ、そりゃ怖いです。
やっぱり、命あればまた何回も遊ぶことが出来るんで、死んだり怪我したりしないようにボーダーラインを設けてます。
平岸水軍は、このラインが非常に低いレベルにあるので、かなり安全に遊んでますよ~!笑

次回は川に場所を移しての話です。
良かったらまた覗きにきて下さいね。^^
Posted by 餅 at 2010年06月30日 08:16
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