ナチュログ管理画面 カヌー カヌー 北海道・東北 アウトドア&フィッシングナチュラムアウトドア用品お買い得情報

2010年06月20日

積丹シーカヤックツアーwith会社の先輩 03

ランチ休憩場所を後にし、東へと進むIwaoさん率いるシーカヤック3艇。
積丹の海岸線は、相も変わらず切り立った断崖が続く。
中には海面にぽっかりと口をあけた洞窟もあるが、そんな中に入るのはちょっと恐い。
西部警察のテーマが頭に流れていたとしても、恐いものは恐いのだ。
なんとなく、そんな場所に入ってしまうと沈する気がする。
僕はふだんでっぷりとしたボイジャー460Tに乗っているので、まず沈はすることがない。
横幅がけっこうあるし、両サイドにエアをたっぷりと入れるので、それ自体がアウトリガーの役目を果たす。
また、川で沈したとしても沈脱して流されたとしても、浅瀬が多いところを下るのでたいていはなんとかなるはずで、ロールを覚えようとか、セルフレスキューの再乗艇なんてあんまり考えたことがない。
(僕がふだん下っている)川の流れの中だと、ロールも再乗艇もきっと無理なのだ。


そんな僕が洞窟の中で沈するなんて、もう取り返しのつかない慌てっぷりになることは目に見えている。
いろいろと書き連ねたが、結局そんな場所には足(フネ)を踏み入れないからいいのだ。

 積丹シーカヤックツアーwith会社の先輩 03

ゆったりおだやかに艇を進ませていれば良い。
今日の積丹イーストコーストは凪ぎに凪いでいる。

イヒヒ…

ほくそえむものの、実はもうすでに持病の腰痛がダメージを与え始めており、足にしびれも感じてきている。
体勢を次々と変える事で何とか対応は可能であるが、僕はきっと何日もかけて何時間も漕いで行くシーカヤック旅は出来ないんだろう。
そんな痛みを吹き飛ばしてくれるのは、何と言ってもこの積丹の景色だろう。

 積丹シーカヤックツアーwith会社の先輩 03

途中、何隻かの漁船、モーターボートなどとすれ違う。
子供は喜んで手をふってくる。
こっちも気分がますますよくなるので、破顔一笑である。

Iwaoさんが教えてくれる。
積丹で一番やっかいなフネは、観光船であると。

その積丹ブルーと称される海の透明度・キレイさから、観光客向けのグラスボートが港から出ている。
一度乗ってみたいもんだけど。
その観光船、非常にトリッキーな動きをする。
ポイントポイントに立ち寄るんだからしょうがないのだろうけど。
眺めていると確かに、ものすごい角度の旋回やスピードの緩急、こちらからはその動きは予想できない。
下手するとものすごく近付いてしまう可能性がある。
もし一人で漕いでいるとしたら、衝突だとかそれに近いトラブルの起こる確率は高くなるだろう。

ウミネコが群れ飛ぶ宝島を通過。
釣り人が竿を出すテトラを右手に見る。
美国の港が近付いた。
このツアーもそろそろ終了である。
漁船の航路を、右向いて左向いて確認してから一気に横切り、人工的な小泊の浜に到着する。

あぁ、腰が開放される!
気持ちいい・・・

という事ではなく、約8kmの海路を乗り越えてきたことに満足感があふれ出す。
非常にシンプルな感想は、

 「あぁー気持ちよかった!」

これにひたすら尽きるのである。

Iwaoさん、今回もありがとう!
迎えにきてくれた奥さんもありがとう!
またまた、積丹の海を満喫できました。

M野さん、Iwaoさんとも、僕の腰を気遣ってくれるのがうれしい。

積丹カヤックスのオフィスで着替えをして、今回のツアーを振り返るための温泉『岬の湯積丹』を目指す。
水平線を見下ろす露天風呂が大変爽快な日帰り温泉である。
風呂に入ったあとは食料の買出しをし、積丹にキャンプしちゃう予定であったが、翌日の帰宅距離を短縮しようというせこい考えのもと、露天風呂で僕とM野さんによる秘密裏の取り決めがなされた。

 「キャンプ地変更、古平。」

なのである。


同じカテゴリー(1005積丹カヤックツアー)の記事画像
積丹シーカヤックツアーwith会社の先輩 04
積丹シーカヤックツアーwith会社の先輩 02
積丹シーカヤックツアーwith会社の先輩 01
同じカテゴリー(1005積丹カヤックツアー)の記事
 積丹シーカヤックツアーwith会社の先輩 04 (2010-06-22 00:21)
 積丹シーカヤックツアーwith会社の先輩 02 (2010-06-13 17:39)
 積丹シーカヤックツアーwith会社の先輩 01 (2010-06-05 00:27)

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
積丹シーカヤックツアーwith会社の先輩 03
    コメント(0)