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Posted by naturum at

2016年07月02日

四国の川を旅する《仁淀川 3》

翌朝、朝食用に買っておいたサバの姿寿司を食べ、ホテルを出た。
帯屋町アーケード、駅前の国道を歩き高知駅へと向かう。
昨夜見た高知橋は、爽やかな空気に包まれ、朝の景色に変わっていた。



高知駅には偉大な3人の先生がお立ちである。
僕だって平岸では巨人とあがめられる人物だ。
対等に並んで写真を撮る。
観光ちっくで良いではないか。



土讃線の鈍行に乗りこみ佐川を目指す。
わざとゆっくり移動するのだ。
途中駅のローカルなムード漂う小さな駅舎とそのホームは否が応でも旅情感があふれてくる。
1時間ほどで到着した佐川駅から、川旅の出発地点となる宮ノ前公園のある越知町まではバス移動だ。
普段は地元のお年寄りしか利用していないような雰囲気。
いや、過疎の町には若者がいないのだ。
こんなにおだやかで素敵な町なのに…
代わりに僕がそこに住み…いや、そうはならないよな。
僕の人生にとって必要な『ススキノ』という存在が、札幌にはあるのである。

宮ノ前公園に到着した。
ボイジャーがお昼にここまで配達される予定だ。
その前に越知町の中心部まで出て、ビールと昼メシを買うつもりでいた。
地図上で、公園と中心部が近いことを確認していたのだ。
しかしここでショックなことが判明する。
地図上で結ばれていたはずの、県道と公園を通る道が、繋がっていない…
県道は、公園の道のはるか上。
橋になっていたのだ。

参った。



手元には、昨晩物珍しさで買った"ぼうしパン"がひとつあるだけだ。
仕方が無い、ぼうしパンを本日のランチとする。
考えてみれば昨夜はカツオのタタキ、清水サバの刺身、あおさのりの天ぷら、高知名物屋台餃子、鯨にドロメに四万十鶏の唐揚げが並んでいた。
この昼は、ぼうしパン…
むなしさ全開でぼうしパンにかぶりついたのであった。



その夜、黒瀬キャンプ場で合流してくれる岡山のいとこ家族のTちゃんにメール。
ごめんなさい、ビールを多めに買ってきてくださいm(_ _)m

ほどなくゆうパックで送られてきたボイジャーとキャンプ道具が公園に配達された。
ビールが手元に無いと思うと余計に飲みたくなる。
この日の目的地、黒瀬キャンプ場まで猛スピードで漕がなければなるまい。
四国の日差しに照らされ汗だくになりながら急ぎ艇を組み立て、荷物を防水パッキングした。



宮ノ前公園の川岸は親水化され、水路を進み、本流に合流してゆく格好だ。
キャンプ道具と、40代中年オヤジを乗せたボイジャーがようやく水路に乗る!
札幌からやってきた我がボイジャーが、高知の仁淀川に浮かぶ感動の瞬間である。
乗り込む僕も、2016年は初めての川下り、初操船となる。
腕は落ちてないか?
合流点でバウを少し上流側に向け、仁淀川の本流にエントリーした。
艇をきっちりとコントロール出来ている。
流れに対するフネの針路は、自分が頭に描いていた場所をしっかりとトレースしている。
パドルを握る手が力み、喜びに震えた。

少し進んだところでいきなり落ち込みが登場。
危険度は決して高くないが、どんと落ちた後、真ん前にドデンと岩が立ちはだかり、水流のスピードとコースどりに正確なパドルコントロールが要求される。
これを切り抜け、ひときわ大きくニヤリとする。

「仁淀川、よろしく!!」
奇妙な形をした横倉山も、どうやら僕を見送ってくれたようである。



平岸水軍2度目の高知出張、ビールが無くて出発の儀式は出来なかったが、今ここに仁淀川の旅がスタートしたのだ!!
  


Posted by 餅 at 12:34Comments(2)1605仁淀川
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