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2008年10月11日

北海道の川を旅する 《豊平川 06/E》

2005年07月26日17:03

 ゴール

ゴール目印になる、水門施設の橋の上部アーチが見えてきた。
不思議な気分。
「タクシーで3160円もかかった距離を、川を下って到着してしまうよ…」
当たり前と言えば当たり前なんだけど、知らない道路を通って知ってる場所に出た時の「あ!ここに出るんだ!」という感動に近い。
ゴール直前に、厚別川が合流する。
厚別川を少し遡上してみる。
ドブくさっ…
水門がある所、川が合流してくるところは、例外なくドブ臭がきつくなった。
しかし、ちょこっと厚別川を遡上することで、厚別川も漕いだことがあると言えるのだ。
一石二鳥?

長い漕行を終え、水門施設のコンクリートの岸に艇を寄せる。
接岸。
「ふーっ、長かったぁ」
結局、スタートからゴールまで4時間近くかかった。ちうか、かけた。
副産物がある。
日焼けだ。
短パンをはいていたので、もも~スネにかけて気が付くと真っ赤になっている。
もう屈伸運動なんか痛くてできないぐらいのダメージに。
次回は短パンはよそう…
艇を解体しなくてはいけないが、ヒザを曲げてパッキングできないほどの痛みである。
解体したそばから、クルマの後部にパーツを放り込んだ。

お疲れっしたぁ。

豊平川。
ずっと下ってみたかったが、ちょっと汚かったり鯉がイヤだったりするので、きっともう一人では出ないだろう。
いつか誰かから、豊平川のリクエストが入った時、一緒に下るぐらいか。。

キレイな川を下ってみたい。
十勝・歴舟川。
北海道の清流だ。
待ってろ!歴舟!!


 - 終 -   


Posted by 餅 at 11:30Comments(0)0507豊平川

2008年10月09日

北海道の川を旅する 《豊平川 05》

2005年07月25日16:55

 大漕行

昼の休憩を終え、ボイジャー号再発進。
豊水大橋から下流は、びっくりするほど今までと様相が違う。
「あれー、なんだぁ?」と少し先を見ると、もうアオサギの群れがいたりする!
札幌市内にアオサギのコロニーがあるのか。
へぇ、こんな場所(札幌市内)なのに…
流れは急に穏やかになっていて、ゆらゆら浮かぶのに気持ちいい。
しかし、油断した隙に奴は現れた。。。
そいつの名は、『鯉』。
僕は鯉が嫌いなのだ。気持ちが悪いのだ。
50センチほどあろうか。
水は少し濁りつつあるが、鯉のウロコがはっきりわかる。
「ウヘェェェ…」
それが、1匹2匹3匹・・・け、けっこういる!^^;
なんちゅうのか、鯉って、汚い水でも生きられるし、水がなくても数時間は生きていると聞いた。
ちょっと怖い。
でもまぁ鯉に食われるわけでもないし、先を行こう。
川幅もかなり広がり、余裕が出てきたので、本日2本目のビール登場!
思えば昼休憩前の1本目。
少し油断してビールをガサゴソ出していたら、岸に積まれたテトラポットにつっこんでしまった。
そのテトラのひとつひとつはサイコロのような角型で、面は無く、フレームだけなので水流をそのまま通すのだ。
オカゲ様であせるしビールはこぼすし、船体布破れるかとハラハラするし。
一体、あれは何の必要があるんだろう。 (そもそも川にある人工物、何の意味なのかわからなかったり理由が納得できないものがほとんどだ。)
が、もうそんな心配もなく、大空に向かってMALT'Sを掲げる。
カァーーーッ。
こんなでかい川を、自然を、空を、そこを行く自由を、僕は満喫してる。
いつしか川底も見えなくなるほど深くなり、流速もほぼなくなった。
日差しがちょっとキツいが、まぁ、快適。
川とは思えないベタ凪の水面は、くっきりと木の姿を映している。
アオサギはフネが近づくとギャァギャァ鳴きながら先に逃げ飛び、また近づくと先に飛んでいく。
何やらわからないけど、猛禽類の鳥もたくさん見かける。
トンビかな。
ふと振り返ると、札幌ドームが見えた。 漕いでいないと前に進まない。
豊水大橋を出てから、もう2時間半が経とうとしていた。
ゴールは近い。


 (つづく)
  


Posted by 餅 at 23:07Comments(0)0507豊平川

2008年10月09日

北海道の川を旅する 《豊平川 04》

2005年07月24日00:01

 流水

僕にとっては初めての経験。
流水の上を我が艇"ボイジャー号"が滑り出した!
「イヤホォォォォォイイ!」
自然に笑みがこぼれてくる。
流れる景色、中洲では右左どちらを行けば良いのかとの迷い、大急ぎで逃げていく小魚の群れ、見た事のない川からの橋の景色。
しかし、残念なことが。
豊平川は都市部の排水をよその川にほぼ全部まかせていることから、キレイな川とされている。
水もそんなに汚くない。
が、水上はどうもドブ臭い。
でもま、近所にこれだけ遊べる川があるんだっていう事に感謝して進もう。
ちょっとした急流。
前に、東北の北上川でゴムボート下りに参加したことがあったっけ。
そのときはこんな急流で、みんなグルグルまわって大変そうだったなぁ。
でもボイジャーは安定してる。
さすが、ダテに高いだけある。
JRの鉄橋、水道橋。
北13条大橋を超えたところでは、初めてライニングダウンのめんどくさい目にあう。
環状北大橋。
やたらゴミが落ちてるなぁ。ゴミっちうか、バイクとかチャリとか。。。
意外に川岸は緑が深い。
しかし、水際ですぐ枝が垂れていたりしているので、そこにレジ袋とかゴミ類がやたら目立つ。
一体、何人がゴミを捨てたんだろう。

もう数回ライニングダウンを繰り返し、約1時間ちょい漕いだところで札幌新道に架かる豊水大橋を超えた。
そろそろ昼飯にしようか。
ボイジャーを護岸された岸に寄せ、艇から下りた。





 豊水大橋

このあたりは、テニスコートやベンチがあったりして造成されている。
しかし平日の昼。
遊んでる奴なんていない、僕ぐらいなもんだ!
ウチの大奥様につくってもらったおにぎりにかぶりつく。
うまい!ありがとう!
天気は予報をくつがえして晴れてるし、少し強い風がかえって心地良い。
「ここから奥はトロトロゾーンだ。ゆっくり行こう。」
航空写真のプリントをしまい、再び艇に乗り込んだ。


 (つづく)
  


Posted by 餅 at 21:50Comments(0)0507豊平川

2008年10月09日

北海道の川を旅する 《豊平川 03》

2005年07月22日10:44

 タクシー

タクシーの運ちゃんは、僕が15分ぐらい遅刻した(自分がオンタイムオンタイム言ってたくせに!^^;)のに笑顔で迎えてくれた。
運ちゃんの息子さんは、ボートをやるためにソレ系の学校に行ったらしかったが、腰を痛めて1年でパーになったと。
気の毒な話だ…
運ちゃんの娘さんのダンナさんは、カナディアンカヌーであちこちさすらってるらしい。
この運ちゃん、まさに僕を運ぶためにタクシー会社にいたような、水に縁のあるお方だった。
「気をつけて、がんばってね!」と運ちゃん。
ありがとう!
運ちゃんのタクシー会社と運ちゃんの名前、忘れないよ。
平和大橋下流右岸から、いよいよ豊平川河畔に下りる。
よっし組み立てるぞ!





 平和大橋

艇の組み立てに入る。
僕の艇は、ファルトボートと呼ばれる、アルミのパイプを組み立てた骨組みに船体布をかぶせる、コンパクト収納可能ないわゆる"折りたたみ式カヌー"だ。
この艇を買ってから、何度も組み立てて乗っているわけだが、メーカー公言の標準組み立て時間25分は絶対に無理だと思う。

今回も40分かかった。
日が照ってきており、汗が噴き出してくる。
物珍しそうに人が寄って見ては過ぎていく。
フフン。僕は今からこのフネで川を下るのさ!
汗だくになりながら、コンクリートの突起物の間にフネを浮かべた。


 (つづく)
  


Posted by 餅 at 21:36Comments(0)0507豊平川

2008年10月08日

北海道の川を旅する 《豊平川 02》

2005年07月22日00:03

 万全の用意

いよいよ豊平川を下る前日!
子供のように"持ち物リスト"を作成しては、せこせこと準備。
最近の社会電子化に感謝しつつ、川の航空写真を切り貼りして、行程順に7枚用意した。
タクシー会社に、ゴール地点の近くまで朝10時に来てくれるよう連絡した。
その翌日、念願だったダウンリバーが実現するのだ。
川を下るということは、自由のカタマリだ。
どこでとまろうと、どんなルートをとろうと、どこでメシを食おうと、誰にもなんにも言われないもんね。
そう考えると、おちおち寝ていられない気分。
昂ぶってきていた。


 出発

昂りすぎたか、満足に睡眠していない。
前日ピックアップしたモノを揃え、ザックに詰め込んだ。
大きなカバンのようなケースに入る我が艇(ボイジャー号)はカートに乗せパドルとともに縛りつけた。
9時。
車で家を出て、一路ゴール地点を目指す。
タクシーはオンタイムでやってくるかな。
クルマ。豊平川を下るようなルートで、護岸線を走らせた。
水量はあいかわらず少ない。
途中、ビールとつまみなど買いこんで、船上での祝杯に備えた。
ゴール地点は豊平川下流域にある、大きな水門施設だ。
そこになら艇を寄せられる。
このゴール地点は相当前からロケハンしていた。
車を降り、今日の到着地点を先に見ておく。
「向こうからこう寄ってくるんだな…」とゴールをイメージした。
携帯電話が鳴る。タクシー会社だ。
オンタイムで待ち合わせ場所に着いたらしい。
こっちはこれから、カートを引いて、ザックをしょって待ち合わせ場所まで。
約2キロ歩かなくては。
汗が噴き出す。
ドライバーが出てきて、「ボートですか」と聞いた。
笑って頷くと、開けてくれたトランクに荷物を入れ、スタート地点を目指してタクシーに乗り込んだ。


 (つづく)
  


Posted by 餅 at 23:15Comments(0)0507豊平川

2008年10月08日

北海道の川を旅する 《豊平川 01》

2005年07月15日23:42

『北海道の川を旅する』なんてウワハハハハ、かっこいいじゃない、野田知佑氏の『日本の川を旅する』(新潮社刊 ISBN:4101410011)の単なるパクリじゃん、ウワハハハ☆

そんなわけで、これから何年もかけて、勝手に北海道の川をカヌーで旅することにしました。

まずは近所の川・豊平川です。
今日はロケハンだけでしたけど。
川旅には必要と思われる、ポータブルカートもゲットしてきました。
しかしこの川は”旅”…っていうほどにはならないはず。
全行程約10キロの、初めての川下り。
10キロしか行けない理由。
堰やすごい瀬があったりしたらNG。
沈するかもしれん。
沈したら困る!冷たいよ水が!
よって、まず沈はないだろうと思われる区間のみを行くのである。

今日は、以前から目をつけていた出発点と、市内都心部(というのかどうか)を巡ってみた。
6月までは豊平川も融雪による豊富な水量で流れていたが、最近、水が少ない。
ちうか、これが夏場の水量なんだろう。
以前は出発地点もとうとうと流れていて”軽く大河の中流”の様相を呈していたが、ザラ瀬なんかも出てきていて、カヌー降りたり乗ったり繰り返しそう。
ちょっと怖そうな急流もできちゃってるよ…
やばいです。
でも流れを見ているうちにルートどりがなんかわかった気がした。
気のせいかもしれないが。

今日、確認した中ではちょっと怖そうな急流/コンクリートの突起物のある瀬が2箇所あった。
一応、今日の水量では行けそう。
あとちょっと気になったのが釣り師。
こんな川、ウグイぐらいしかいないんじゃないのか?
糸と交錯したらイヤだな。
そして豊平川は、札幌のけっこう街中を流れているのに、ジャングルの中を通るようにけっこう木がうっそうと茂っている部分がある。
これは逃せまい。
カワセミもいるというウワサではないか。
一度見てみたいもんである。

ほとんどコンクリート護岸されたこの豊平川を、来週下ります。
カヌー日帰り単独行!
と言っても、ウロチョロしながらゆっくり安全に下るつもりです。



  


Posted by 餅 at 21:49Comments(0)0507豊平川
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