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Posted by naturum at

2009年12月20日

出発点

今回は、アウトドアに関する自著的な内容を書かせてもらいます。

今でこそ単独川行やら山行やらしている僕ですが、ほんの少し前まではアウトドアになんかまったく興味なく生きておりました。
30代最初の頃は、会社帰りに友人宅で繰り広げられる男女入り乱れての宅飲みがたいそう楽しく、また、見ず知らずのオネエチャンと10分1000円を払えば楽しく飲みながら話せてふと気が付くと店の中が暗くなって、そのオネエチャンが僕にマタガッテイル、なんてのも楽しくて仕方なくですね。
気が付くと朝の6時だとか、請求が6万円だとか、そんなことが平日でもしょっちゅう有りました。

うちの嫁にはたいそう心配をかけました。


2003年の初めの事です。
僕は年始早々から強烈な風邪をひき、3日会社出ては2日休む、また3日出ては4日休むなんてのを繰り返す日々が続いたのです。
結局この風邪は向こう3ヶ月ほど続くのですが。
会社を休んで家で毛布に包まりながらインターネット。
何かの拍子にひっかかったサイトが面白かった。
アメリカのパウエル湖を、素人の女性が連れられるままにカヌーツーリングしてしまうという内容。
風景や人物の描写もさることながら、その行程での活動・行動に僕は「こんな面白い遊び方があるのか」と感嘆してしまったわけです。
カヌーという乗り物に興味を持ち、その道具を使った旅ってどんなものなのかと、もっともっと知りたくなりました。

そして『カヌー 旅』というキーワードで検索していろんなページを読み漁りました。
中でも僕の心に強くヒットしたのは、これでした。

 カヌーで日本を遊ぼう
 http://www.joy.hi-ho.ne.jp/kayak/jp.htm

この中の川旅日記が非常に読み応えがあり、毛布にくるまり鼻水をたらし、たまにティッシュで鼻をかみながら、会社を休んでいるというのに深夜まで読み込んだりしました。
カヌーの旅を通じて誰かと出会い、行動を共にし仲間になり、同士が集まり、その中であってはならない辛い別れ…
親友、結婚、なんだかものすごい人生の縮図がアウトドア旅の世界にあった。
僕はその言葉たちを読んでは、作者と同じように笑ったり、泣いたりしました。
自然に対する考えも、この時基本的なものを授けてもらった気がします。
完全に僕の心をとらえて離さない、そんな旅の紀行文が、そこには「これでもか!」というほど詰め込んであった。

僕の方向が明らかに変わった、その瞬間でした。

 「太陽を浴びてないから、こんなに体が弱いんだ!!男は旅をせにゃならん!!」

なんだか根拠があるような、ないような、あったところで間違っているような…
出だしはこんなものでしたが、明らかにインからアウトへ、僕の顔と体は方向を変えたのです。

数ヵ月後、僕は思い切って作者に連絡をとり、彼が力を尽くされていた川辺川ダム建設の反対運動に微力ながら参加させてもらいました。
そして自らも、ファルトボートを手に入れていたのです。
今や僕の川旅で、もっとも信頼のおけるパートナーであるボイジャー460T、そのものであります。

さきほどのHPの影響でガシガシ読み始めた野田知佑さんの本からも強い影響を受け、「いつしか僕も単独の川旅へ」の思いはますます強くなっていきました。

僕の住む札幌には、近くに支笏湖というアウトドアには非常に都合の良い場所があり、人気も高い。
そこを利用しない手はなく、週末はフネをクルマに積んで通いました。
でもさすがにモヤシっ子の僕には川下りを初年からやる度胸はなく(カヌーだって最初は土禁仕様とかでしたからね:大笑)、おだやかな湖で操船を独学で習得していったのです。

翌年、札幌を流れる豊平川に初めて我がボイジャーを浮かべました。
その時、どうしようもない失望から14年勤めた会社をやめ、プー太郎状態での川下り。
初めて見る景色に感動し、札幌と言う大きな街にもこんな自然が残っているのかと驚いた、そんな川下りでした。
その年、山にも興味を持ち始め、だんだんとストイックな世界に引き込まれていったのでした。

ただ、見ず知らずの男同士のメール交換もそうそう続くわけもなく、前出のHPの作者とはいつしか連絡も途切れていったのです。

ですが更に翌年、僕は彼の跡をトレースするように、十勝川を単独で下りました。
カヌーはかなり馴染んできていましたが、キャンプ自体、実は中学校ぐらいの時にやっただけで、全て手探り。
いきなり独力での単独キャンプ。
うまく行くワケがありません。
が、その時、焚火の魔力に見事に翻弄されたのでありました。

カヌー、キャンプ、すべて手探りで始めたのは、ほんの数年前。
一人の男に憧れて始めたことなのです。


では、2009年9月シルバーウィークの後半戦、歴舟川アタック後の積丹シーカヤックツアーの記事を書いていくことにしましょう。
  


Posted by 餅 at 17:08Comments(2)いろいろ
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