北海道の川を旅する《歴舟川 1》

2009年09月26日 23:52

 前日のテンション

非常に高い。
9月18日。
明日はいよいよ、ここ数年夢見ていた歴舟川下りという大イベントである。
押さえきれず、会社の女の子2名とパフェを食べに行った。
(僕は3つのパフェ部を持つ、一大パフェマニアなのだ)

 

このブルーベリーパフェを提供するすすきの『ぴーぷるぴーぷ』は、是非一度訪問すべきである。
もし札幌に来たのなら、すすきのを訪れるべきである。
迷わず、この店を目指すべきである。
何故なら、この店のパフェは、誰しも今までのパフェ観をくつがえす結果をもたらす店であるから。
とにかく食ってみるべきだ。
見た目は地味だが、そのパワーたるや語りつくせないものがある。
瀬で言うと、5級だ。
ガツンと舌から脳へ、貴方の神経を刺激する。

そして僕は、旅に出るのである。


 出発、十勝へ

前置きは川とは関係のないパフェであった。
改めて今回目指す歴舟川への憧れを語ろう。
川下り旅を始めたのが5年前。
ウキウキする気持ちで買った『55map』。
その中でも際立って魅力を感じたのが歴舟だ。
強烈なロケーションパワーに、清冽な水。

 「ここをカヌーで下れたら…」

そんな思いが沸き、いつかこの川を下ってやると心に誓った。
何度かチャンスがあった。
だが、意外とあなどれないクセがあること、そのクセを乗り切る自信がなかったこと、天候不順、準備不足、川下り行全体の方法論の欠如、これらに悩まされて数年が経つ。
しかし、下りたい思いは年々強くなり、なんとか下ってやろうと考える。
何度か川下りを重ねて培った科学がある。
旅をバックアップする装備がある。
そして、チャリがある。

今年。
これはもう、行くしかないのである。
行きたくて仕方がないのである。
奥田民生も背中を押す。
6月にやったロケハンで、この旅を決定付けた。
今の僕ならやりきれるはずだ。
自信がなきゃやれない。

9月19日朝6時20分。
最小限に搾った荷物を抱えて、僕は愛車ノアに乗り込んだ。
歴舟まで4時間半。
いったろうじゃねぇの。
この川を下らなきゃ死ねない。
下ったことも無い川に、これほど情熱を注ぐ僕は、ある種変人なのである。
それでいいのだ。
ひとまず吉野家で牛丼を朝飯にほお張る。
次のメシから、(料理をしない僕は)ストイックなインスタント食品生活へと入るのだ。

ノアはいよいよ、道東自動車道にさしかっかった。
天気は晴れ。
途中、十勝川と札内川を超える。
いやがおうにもテンションが上がるのである。
ひとりクルマの中、ニヤ顔でjourneyを流しながら、歌いながらアクセルを踏んだ。



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