北海道の川を旅する《十勝川リベンジ 3》
水上
買ってきたビールをプシュッとあけ、ボイジャーの舳先にドボボッとかける。
(いや、本当はちょろろっと。自分の飲む分が無くなるから。)
この旅の安全を祈るのだ。
ヒャーッ!!
毎回毎回、この滑り出しがたまらない。
パフェだとこう、周りのかざりを食べて、本陣(アイスとかソフトクリームとか)部分をスプーンですくう感じ。
いや、それよりももっと嬉しくて気持ちよくて快適。
自宅の玄関から歩き、肉体を酷使してやっとたどりつき、水に浮かんでビールを飲む。
最っっっ高である。
さっきまで50キロ近い荷物を抱えて歩いてたのに、今はその荷物の上にのっかって、わずか1キロ程度のパドルとビールの缶を握っているだけ。
漕がなくても進むし。景色も変わるし。一番搾りはウマいし。
とうとうと流れる十勝川、よろしくお願いします。
この上川橋から、次の次の十勝橋までは、初めて下る区間。
exciting !
challenge !
exploration !
adventure !
knowledge !
technology !
書いてみたかったんだ、この英単語たち。
妙にカッコイイ。
フネの上でほろ酔い、赤ら顔状態でも、カッコイイのだ。
う~ん、気持ちの良い瀬がたくさん現れて、酔ってるヒマは実はないのだけれど。
ヒルメシ
1時間ちょい漕いで、去年のスタート地点である十勝橋に到着。
でも去年漕ぎ出した川原がない…
橋脚の位置からして、水路がハッキリと変わっている。
こんなにも川の流れは変わるものなのか。
もし今年も十勝橋から漕ぎ出そうとしたら、その出艇場所を決められなかったかもしれない。
良かった。すこし上流を選んで。
1級~2級の瀬が連続し、水しぶきをかぶって遊び少しつかれた。
この十勝橋で昼食にする。
アウトドアで料理に凝るタイプの人がいるが、僕は全くそれをしない。
理由は、めんどくさいからだ。
ヒルメシも、アンパンと調理パン一個ずつ。
ぬるいペットボトルのお茶もうまい。いや、本当は冷たい方がうまいんだけど。
印刷してきた地図を並べてこれ以降のコースと距離を確認する。
なんか、ちょっと成長したかも。
その証に、コーミングカバーのところに、ジッパー付きのビニール袋に入れた地図を装着している。
達人っぽい。(嬉)
これがまた、なんとも便利だ。
ただ、問題はひとつ。
ガムテで貼り付けているのだが、どうも接着性が悪い。
かなりビロビロなんである。
約30分の休憩を終え、子供が三輪車で公園に向かうように、僕はカヌーに乗り込み、川の流れに再びフネを差し入れた。
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