北海道の川を旅…したのか?《後志利別川~尻別川 3》

2009年04月05日 23:59

 二日目

川のせせらぎの音が夜通し聞こえ(聞こえた、はず)、朝もかわらずやさしい瀬音が響く。
ゆうべはKKと二人でかなり豪勢に焚き火をした。



迎えた朝の天候は、曇り。ド曇りである。
絶対にどきそうにない厚い雲に空が覆われている。
道理でこんな絶好のポイントなのに、星のひとつも見えなかったわけだ。

どんよりと、無風。
後志利別川下りをあきらめた僕らは今日のうちに尻別川へ移動して川を下り、再び野営を計画している。
しかし出発時と同様、この天気では気分はノらない。
とりあえず、五島で教えてもらった地獄炊きうどんをつくって食べた。
食いもんはうまいがー気分はーのらない。

早々と撤収準備。
スジクワガタのメスがちょこちょこと歩いてきた。
せっかくいい場所なのにな。
昨日はアオダイショウも見かけた。

非常に濃い。

また来年、ここでキャンプしよう。


 尻別川へ

朝メシを食い、クルマに荷物を放り込み、出発する。
天気は相変わらずの曇りに加え霧もかかってきた。
連休だけ、天気がこんな状態なのである。
シゴトしてる平日は晴れて、連休だけこんなの。なにそれ。
テンションを上げるために、長万部で入ったコンビニでアイスを買い、食った。
僕はKKのウケ狙いでアイスガイ
KKはこういうしょうもないネーミングとかがツボなのだ。
笑ってるうちに天気も回復してきた!
よし!笑う門には福来る!!
クルマは緑の国道5号線を北上した。

時間はまだ昼前。
前日見た尻別川上流域は渇水のためパスすることにしている。
中流域を再度ロケハンするために、現地のラフトも利用している到着ポイントに向かう。
そこから歩いて、瀬の状況を確認しに行こうと言うのだ。
ギラギラ太陽が照りつけ汗が吹き出す中、川沿いに伸びているらしいサイクリングロードを上流側に歩く。
「この(太陽の)調子なら沈しても何とかなりそうだぞ!」
しかし…
いくら歩いても流れを確認できるポイントが出現しない。
かれこれ20分ほど歩いたか。
うっそうと茂った河畔林は、僕らの進入を拒み続けている。
この季節、Tシャツ短パンでの藪漕ぎは自殺行為である。

俺らは平岸水軍だ。
厳しい瀬があるとわかっていながらその流れを確認できないならば、撤退するしかなかろう!
石橋はさんざん叩いた挙句に渡らない主義だ。(非常に重要)

そうだ。目的はゆっくりと川下りしながらビールを飲むことなのである。
決してホワイトウォーターな僕らではないのだ。
無理をしてはいかん。
おまけにラフトだけは調子よく何十艇も出ているようで、次から次へと送迎バスが出入りしていた。
どうも、騒がしい。

水量豊富な下流域(倶知安市街~サンモリッツ大橋)に狙いを定め、さっそくゴール地点のロケハンに向かった。

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