2泊3日積丹滞在記 1

2010年09月12日 23:38

つい6日前までは、『積丹with女子☆』をやっていたその積丹の某場所で、再度M野氏とキャンプインなのである。
7月の3連休を、その某場所で思い切りダラけて野外生活を送ろうという主旨である。
前の週もお世話になったばかりの地元ダイビングショップのFさんにまた船渡しをお願いした。
with女子キャンよりも、はるかに荷物が少ない。
フネに載せる量は少ないほうが楽に決まっている。

しかし、不思議だ。

フネで浜まで渡してもらった後、設営地点まで何十メーターか横移動しなければならないのだが、この某場所は少し大きめの小石海岸であるため、歩くのに少々難がある。
重い荷物を持って移動するとなると、なおさらの事だ。
前回、それほどこの横移動が苦にならなかったが、前回よりはるかに荷物が少ないはずの今回は非常につらい。

A君K君パワーのなせた業だったのである。
彼らは20代前半、対する僕らは40ぐらいのおっさんである。
パワフルさに差があって当然だ。
横移動のため、若い力をどんどん取り入れて行くことが今後重要となることは明らかであった。

さて、今回は非常に軽い設営。
寝室となるソロテント2台とタープ一丁。
質素である。

 

タープを活動基地とし、無人の浜でぐうたら心ゆくまで過ごそうという、堕落ニンゲン的プランだ。

今回は若手はおろか女子もいない。
しかし、女気が無いワケでもない。

エロ本を買ってきているのだ。

テーブル中央に設置されたエロ本、素晴らしい。
このエロ本の中の、数々の女性の肢体がグダグダ生活を支え、助ける存在になるとは、我々はこの時知る由も無かった。

 

とにかくこのキャンプは『ダラダラと楽してぐうたら過ごすこと』に重点が置かれていた。
いいオトナが浮き輪なんて持って来てるところが、しかもそれが家紋のようにタープの先端に掛けられていることが誇りである。
天気は曇りだが時折り晴れ間ものぞき、比較的気温も高い。
当然ながら、海水浴だ。

 「ひえぇっ、つべたい!!」

ウェット無しで海に入るとけっこうキツい。
が、すぐに慣れてチャプチャプ、リゾート地の貴婦人気分である。
日差しがそそぎ、透明度の高い海、自分達以外誰もいない環境、断崖絶壁が間近に迫るロケーション、そんな中でプカプカと水面に浮かんでいるのは誠に気持ちが良い。
つい、歌のひとつでも歌いたくなるではないか。
断崖絶壁に声がはね返り、天然のエコーがかかる。

  『女に生まぁあれてってってってってっ

  来ったぁ~けぇれどどっどっどっどっ

  女のしあぁわせせっせっせっせっ

  まだ遠いいっいっいっいっ…』



 「なんで敏いとうとハッピーアンドブルーなんだよ!」


とM野氏からツッコミが入る。
しかし、エコーが効いて気持ちよい歌は、この『よせばいいのに』以外に何も無い。
一切、無いのである。
従って僕は調子に乗り浮き輪に乗りながら、更に心をこめて歌うのである。

  『バっカね バカねぇ

  よっせーばぁー

  いぃーいぃ~のぉにぃぃぃ~~~~』






 「三浦さん?」

背後からM野氏以外の声が聞こえた。

 ハッッ!?(; ̄◇ ̄)


し、しまった!!

この日、積丹カヤックスのIwaoさんがキャンプツアーでこの場所を訪れる予定である事を聞いていたのだが、すっかり忘れていた。
シーカヤックに乗ったIwaoさんの後ろには、ツアーのお客さんが二人…

こんな美しい環境の無人の浜で、まさか『よせばいいのに』で迎えられるとは彼らも一切思っていなかっただろう。

積丹の自然を満喫するため、キャンプツアーを申し込まれたであろうお二人。
キャンプ地に近付いて行くと聞こえてくる『よせばいいのに』。
黄緑色の、花柄の浮き輪で浮いているオッサン。
これは、驚愕というよりも恐怖であったかもしれない。

この場で謝罪致します。

シットオントップで釣りをしながらこのやりとりを見ていたM野氏。

 「お前がよせばいいのに。」

はぁ、まったくおっしゃる通りでございます…

かくして、我々の2泊3日積丹ワイルドキャンプは始まったのでありました。。。


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