積丹with女子☆ 3

2010年09月05日 22:39

北海道では、夜から朝方にかけて、相当な量の夜露がテントにふりかかる。
ましてや小雨の降る中でのキャンプ。
寝る前に一通りテントの中に小物を放り込んだとは言え、忘れ物がないか気になる。
通例、夜露対策のための仕事は僕が担当である。
当たり前に使っていた道具を全て片付けるのだ。
たいした労力ではないが。

つまり僕は、誰よりも遅く寝る立場なのである。

この日は深夜1時を過ぎた頃に、ようやく寝床についたのだ。
普通のテントではなく、面倒くささのためスクリーンタープの中で…
このチョイスが良くなかった。

毎度夜8時か8時半に眠りにつくM野さんは、早く寝る分早起きなのである。
それも、信じられぬぐらい。

僕が眠りについた約2時間半後、彼は起きてきたのである。

 「ウィ~ッチ」

公共の場であるスクリーンで寝ていた僕も、起きざるをえない。
M野氏のキャンプスタイルである豆から挽く早朝コーヒー。
なんだかよくわからないが、僕も眠気がさめてきた。
ただぼんやりと、相変わらず曇天に霧のような小雨が降る海を眺めていた。

それにしても、誰も起きてこねぇな。

当然だ。
みんな若いのだ。

M野氏は少々シケ気味の海へ、シットオンを漕ぎ出して行った。
彼は釣りもするのだ。
遊んでくるとだけ言い残し、僕は更にぼんやりと時を過ごした。

一般的な『朝』の時間帯になると、A君K君コンビも起床。
A君は釣りの好敵手である。
多分、釣り番組でも通用するようなテクニカルな釣りをする男だ。
こんな男とシットオンの組み合わせったら無い。
鬼に金棒、猫に小判、桜に金造なのである。
M野氏スターンで彼らが漕ぎ出す。

 

わずか20分程度で戻ってきた彼ら、当然ながら結果を出してきた。

 

つれたアイナメを渡され、興奮のあまり喜ぶK君。
そういやこの魚、結局どうしたんだっけ…
しかしながらこの短時間でA君船酔いのため軽くダウン。
酔いに強ければ、恐らく最強クラスの釣師になれるであろう。
しかし真っ白な顔をして、釣れたのにテンションの超低い彼は、喜びの言葉ひとつ残さずイスに座り込んでグロッキーなのであった。

女子選手たちも起きてきた。
うし、朝メシだ。

この日のブレクファストメニューは我々お得意のオープンサンド。
焚火で作った炭で食パンをトーストし、ベーコンエッグオープンサンドとトマトチーズレタスサンドだ。
バゲットを切ったものでもうまくできる。
画像は、ありませんが。

迎えの船は午後一時にやってくる。
昼食を終えたら帰るという予定だ。

朝メシ後も思い思いにぶらぶらしたり、食ったり飲んだりしながら過ごす。
ふとジャガイモが残っていることを思い出す。
単純に思えるが今まで一度も成功したことのない、『ヤキイモ』を作ってみようじゃないですか!
じゃがいもはすでに沢の水に長時間浸してあった。
ホイルに包み、Yさんと最大限の力を合わせて間食を作る。

 

あぁ、神よ。
なぜあなたは我を作り給うたのか。
まったりとした幸福な時間が続く。
ビールを愛する僕は、当然ながらトレードマークの『一番絞りTシャツ』である。

そんな僕に、最大の敵が現れる!

貴様、ダウンしていたじゃないか!!

しかしながらイキナリ僕に放屁という、ものすごい攻撃をしかけてくるのであった。

 

時間が経つのがはやい。
ダラダラと遊んだりボーっとしたり散歩したりしながら、もうお昼なのである。
タラコスパゲティを食べたら、そろそろお迎えの来る時間だ。

 

あぁ、とても良い思い出となった二日間であった。
ありがとう、M野さんMさんYさんEさんA君K君!

これでもう思い残すことは…


ある。
次の週は3連休を控えている。
ここで3日間をこの浜で過ごさなくて、それでも貴様オトコか!?と誰から言われるワケでもなく、自主的に行うのである。

次回2010年積丹キャンプは、精鋭部隊(ちうかいつもの組合せなだけだ)で行う3日間キャンプだ!
さぁ!!どうしてくれようか。


ちなみに、『後志利別川』で、夜遅くまで繰り広げられた、僕とM野氏の『女子キャン対策緊急重大ミーティング』で打ち合わされた内容のことは、一切叶わぬまま終わった、そんな女子inキャンプでありましたとさ。


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