積丹シーカヤックツアーwith会社の先輩 02
幌武意を出た我々、シーカヤック初挑戦のM野さんも操船は問題無さそうだ。
ニヤニヤした顔をふりまきつつ、進んでいる。
僕も当然ながら、ニヤニヤしている。
今回僕にはオレンジ色の艇、M野さんには白い艇が割り当てられた。
積丹ブルーの海に浮かぶ僕らの(借りた)シーカヤック。
サファイアの青、エメラルドの緑にぽつんと僕らのカラーが乗っかる。
目指すはマッカ岬。
ここは積丹カヤックスの過去ツアーでも何度か連れてきてもらっている。
ただ、何度訪れてもその峡谷のような姿、その谷間を行く爽快感は他に例えようもない。
いつもながらに感動してしまう。
間近に迫る断崖絶壁に、透明度の高い美しい水路。
そりゃ、こうなっちゃうより他にない。
M野さんもサマになっている。
なんだかカッコいいぞ。
この4月、慣れ親しんだ技術職から営業職へ突然のコンバートを言い渡され、未だに思い悩み乗り切れていない自分。
早速起きたトラブル、遅々として進まない営業活動に嫌気がさしている現状。
ただ、積丹はそんな思いもスッ飛ばしてくれるパワーを持っている。
この景色を見たら、その中に溶け込んでいるとしたら、そんな個の思いなんて1秒と持たずかき消されてしまうんだ。
まだまだ救われる道はあるってことだ。
積丹以外にだって、自然が大好きな僕にとってそんな場所がいたるところにある。
どうやらマジメに遊ぶしかないようである。
今回、マッカ岬はおだやかだった。
僕がツアーに申し込みをすると、天気は良いがうねりが強いというジンクス、今回だけは破られたようだ。
東に進む我々。
ランチで上陸する浜は去年も何度か訪れた、お気に入りの場所である。
ここでビジターの僕とM野さんはしばし休憩。
Iwaoさんはランチの準備を。
僕は磯遊びを始める。
ヒトデやヤドカリと戯れていると、お食事の時間が来たようだ。
遠くから「ごはんだよ」とお呼びがかかる。
大好物である某ランチを頂く。
うまい!!けどやっぱりビールが欲しいなぁ。。
浜にはいかにも燃えそうな流木が転がっていた。
名前を書いてキープしておきたいところだが、あいにく筆記用具がない。
断崖から流れ出てくる沢に足を踏み入れる。
そこは、まだ低いながらもイタドリの杜となっている。
すると背後から『ピーーーーッ!!!!』とホイッスルの音が!!
「え!?おれ!?何か悪いことしたかな!?」
ドキっとして反射的に足を止め、振り返るとIwaoさんが
「念のため、です。クマの危険がありますので」
ひぃぃ…クマ、恐ろしい。。
その後、何故か『西部警察』の話になり、海上から大門がナナメの姿勢でスコープを覗きながらこっちを狙ってきたら…なんてバカな話をしていたら、西部警察のテーマのメロディが頭から離れなくなった。
デーンデッデ~~~~ン…♪
こんな音楽がかかりながら、積丹ブルーの海へ。
海面で爆発が次々と起きる。
そんな中を縫うように進むシーカヤック。
イヤだ、そんなの、イヤだ。。。
大自然×西部警察、は、封印したいところだ。
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